南こうせつ&イルカ“歌うこと”への思いを語り合う…南「生きるのにとても大事な要素ですよね」
TOKYO FMで月曜から木曜の深夜1時に放送の“ラジオの中のBAR”「TOKYO SPEAKEASY」。今回のお客様は、南こうせつさんとイルカさん。ここでは“歌うこと”の素晴らしさについて言及しました。

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(左から)イルカさん、南こうせつさん

◆“一体感”から得られる感動

南:これからも“いい声をキープする”というのは歌手としての使命というか。

イルカ:でも、声は体調(の良し悪し)がもろにでるから一番難しいですよね。精神的なことも影響しているのかもしれないけど。

南:そうね、難しい。

イルカ:でも歌っているうちに不思議とだんだん声が出てくる!

南:出てくるね!

イルカ:だから、歌うってすごくいいことなんだと思います。

南:もちろん! あと、歌っているときは何らかのイメージがどんどん湧いてくるんですよ。そういうイメージする力とか何かを感じる力って、生きるのにとても大事な要素ですよね。

イルカ:うんうん。それもあるんだけど、逆に歌っているときに“無”になったり、コンサートのときに“全員が1つになっている”って感じるときもあるでしょ?

南:ありますね! 人間ってやっぱり誰かがいないと生きられないし、みんなと同じ時間を一緒に過ごすときの“本能的な快感”っていうのがあるんでしょうね。

イルカ:ありますね。特にコンサートをしているときに思うんですけど、曲を聴いて“懐かしい”という気持ちがなんとなく共有されて、みんなで一緒に笑ったり、手拍子をしたりすると“身も心も同調してくれているのかな”って。それで“うわぁ……”って(感動的な気持ちに)なるときがあるんですよ。

南:みんなで盆踊りを踊ったり、運動会でかけっこをするのと同じような、自分が初めて人の(輪の)なかに入って、一緒になったときはとてつもない感動になる。

イルカ:お経なんかもそうじゃない? 南さんはお寺さんの息子だけど、私お経を聴くのがすごく好きで、お坊さんのお経を聴いていると、みんな音程を合わせようとかしているわけじゃないのに、すごく音程の幅があって気持ちいいでしょ?

南:それぞれの言葉というか、それぞれの音域があるよね。地響きのような低い声の人もいたりして。

イルカ:そうそう(笑)。だから“声を合わせる”っていうのはいいことなの。賛美歌を歌ったりするのもいいし。

南:賛美歌もきれいだし、コーランなんかもいいですよね。

イルカ:あと、ここのところずっと行けていないですけど、バリに行くとガムランの踊りを見るの。日頃は(演奏する方も)みんな農夫さんだったりするんだけど、ものすごく複雑なリズムなのに全員がバチッと合うの。

南:合うんだ!

イルカ:話を聞くと「別に合わせようと思っているわけじゃなくて、相手のことを聴いていれば合うんだよ」と。だからきっと、人の音を聴こうとすることで、相手の思いを分かろうとする気持ちが生まれてくるんだよね。

南:なるほど。

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<番組概要>

番組名:TOKYO SPEAKEASY

放送日時:毎週月-木曜 25:00~26:00

番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/speakeasy/