鳥栖に所属する樺山が来季は北九州へ育成型期限付き移籍

 サガン鳥栖は16日、FW樺山諒乃介がギラヴァンツ北九州へ育成型期限付き移籍することを発表した。移籍期間は2026年1月31日まで。契約により、樺山は移籍期間中に両クラブが対戦する公式戦に出場することはできない。

 樺山は2002年9月17日生まれの現在22歳。興國高校を経て、2021年に横浜F・マリノスへ入団した。同シーズンのJ1リーグ第1節川崎フロンターレ戦で当時のアンジェ・ポステコグルー監督(現:トッテナム)に抜擢され、横浜FMの高卒新人として14年ぶりとなる開幕スタメンに選出。その後、J1リーグでは5試合の出場にとどまったが、JリーグYBCルヴァンカップでは7試合の出場で3ゴールを挙げるなど活躍を見せ、7月にはモンテディオ山形へ育成型期限付き移籍へ出た。

 翌シーズンは横浜FMへ復帰したものの、定位置を掴むことはできず、再び7月に山形へ育成型期限付き移籍。シーズン終了後には鳥栖への完全移籍を決断した。昨季はJ1リーグで22試合出場2得点を記録したものの、途中出場が多かったことも事実で、今季に入ると2024明治安田J1リーグ前半戦でわずか3試合の出場にとどまる。7月にはザスパ群馬へ育成型期限付き移籍し、個人としては2024明治安田J2リーグで15試合出場1ゴールを記録したが、チームとしてはJ3降格という無念のシーズンとなっていた。

 育成型期限付き期間の満了に際し、樺山は群馬を通してコメントを発表。「半年間ありがとうございました。チームを救うことができなくて、とても悔しく思っています。群馬での経験や悔しさを活かして次のチームでも頑張りたいと思います。来年昇格争いが出来ることを楽しみにしています!ありがとうございました!」と綴った。

 一方で、再び育成型期限付きへ出ることが決まったことを受けて、鳥栖を通しても「もっと成長して皆さんに会えるように1年間北九州で頑張りたいと思います!これからも応援よろしくお願いします!」と意気込みを明かしている。

 また、新天地となる北九州を通しては、移籍を決断した心境面を明かすとともに、来シーズンに向けた決意を新たにした。

「初めまして樺山諒乃介です。僕自身、色々と悩んで今回ギラヴァンツ北九州でチャレンジする事に決めました。決断をしたからにはギラヴァンツ北九州の為に、街の為に全力で戦いたいと思います。皆さんとたくさんの喜びを分かち合えるように頑張っていきたいと思います!必ずJ2に昇格しましょう!皆さんと会えるのを楽しみにしています!」