富山県は、欅平駅(黒部峡谷鉄道)と黒部ダムを結ぶ「黒部宇奈月キャニオンルート」の一般開放・旅行商品化について、「令和7年中には開始できないこととなりました」と発表した。
当初、「黒部宇奈月キャニオンルート」の旅行商品を2024年1月29日から販売開始し、6月30日から一般開放する予定だったが、「令和6年能登半島地震」(2024年1月1日発生)による落石で黒部峡谷鉄道の鐘釣橋が損傷。2024年シーズンに全線運転再開はできず、「黒部宇奈月キャニオンルート」の一般開放・旅行商品化も2025年以降に延期となっていた。
黒部峡谷鉄道は今月、2025年シーズンの営業運転開始日(予定)を「2025年4月20日」、運転区間を「宇奈月駅~猫又駅間(一部区間営業運転)」と発表。来シーズンも全線運転再開できないことから、「黒部宇奈月キャニオンルート」も2026年以降に延期されることとなった。
「損傷した鐘釣橋の復旧工事の過程で、詳細な現地調査の結果、鐘釣地区で落石防止対策等の復旧工事について追加の対策工事が必要になった」と説明し、「安全にお客様をお迎えするために、ご理解賜りますようお願い申しあげます」とのこと。2026年以降となる一般開放・旅行商品化の開始時期について、黒部峡谷鉄道の全線運転再開時期が示された段階で改めて案内するとしている。