京阪ホールディングスは16日、京都市の「土地利用の調整に係るまちづくりに関する条例」にもとづき、「(仮称)三条駅周辺プロジェクト」の開発構想届を提出したと発表した。

  • 「(仮称)三条駅周辺プロジェクト」計画地

「(仮称)三条駅周辺プロジェクト」は、京阪電車三条駅前に商業施設やホテルなど建設し、観光・集客などの都市機能を集積する構想。京阪ホールディングスは2023年度に策定した長期経営戦略で、三条駅前に日本文化と京都文化を発信する複合施設を整備し、ターミナル機能を強化する「三条駅周辺再開発」を掲げており、今回のプロジェクトはそれに沿う位置づけとなる。

プロジェクトの計画地である三条駅旧地上駅跡地(約6,400平方メートル)は、祇園など繁華街や東山など観光地に近接し、岡崎地域へのアクセスも良好で、京阪電車三条駅と地下鉄三条京阪駅、主要なバス路線が集まる交通結節点でもあることから、「緊急かつ重点的に市街地の整備を推進すべき地域」として京都市が定めた都市再生緊急整備地域「京都市三条周辺地域」に該当する。

これにもとづき、京阪ホールディングスはプロジェクト推進にあたって都市再生特別区の提案を行う予定。今後、行政手続を進めるとしている。