帝国データバンクは12月16日、2024年10月末時点の企業概要データベース「COSMOS2」(約147万社収録、特殊法人・個人事業主含む)をもとに、企業が「メインバンク」と認識する金融機関を分析・発表した。

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調査の結果、2024年の全国メインバンク社数トップは「三菱UFJ銀行」だった。企業数は9万3498社となり、2009年の調査開始以降16年連続のトップとなった。しかし、全国シェアでは6.33%と前年から0.11ポイント(pt)低下・社数で1015社減少し、15年連続のシェア縮小となったほか、低下幅は2023年に続き全金融機関で最大となった。2位は「三井住友銀行」、3位は「みずほ銀行」だった。

メガバンク上位3行のメイン社数は23年比で2,318社、シェアにして計0.25ptの低下となり、シェアの低下傾向が続いた。

一方、2024年時点でメイン社数1千社以上を有する金融機関のうち、前年からの増加社数(純増)をみると、最多は「埼玉りそな銀行」(メイン社数:1万7898社、前年比262社増)だった。埼玉県を主な経営基盤とする金融機関では他にも、「武蔵野銀行」(8051社、224社増)、「埼玉縣信金」(6735社、163社増)など、上位10の金融機関のうち3行庫を占めた。

地銀・信金信組以外では「PayPay銀行」(1139社、165社増)、「楽天銀行」(1368社、157社増)などネット銀行の拡大が目立った。

帝国データバンクは今後の見通しについて、「今後、金利の上昇で利払い負担が増加し、金融機関に支援を求める中小企業が増えてくることが想定されるなか、貸出金利の引き上げ動向が企業における今後のメインバンク選択に影響を与える可能性がある。」とコメントしている