Preplyは12月16日、クリスマスプレゼントに関する調査結果を発表した。調査は2024年11月29日、20歳~39歳600人を対象にインターネットで行われた。
クリスマスプレゼント選びはタイパ重視
「誰かのクリスマスプレゼントを選ぶ時、どのように選びますか?」と尋ねたところ、約4割(37.7%)が「決め方にこだわらない」と回答した。その理由として、半数以上が「時間や手間をかけずに済ませたいから」と答えている。忙しい日々を過ごす現代人にとって、クリスマスプレゼント選びも効率化を求める対象となっていることがわかる。「簡単で良いから、相手がそれなりに喜んでくれるものを選びたい」という心理がここに反映されている。
一方で、「相手の希望を聞いて、それに合わせて選ぶ」が35.8%と僅差で続いた。この方法を選んだ人の大半(79.6%)が「確実に相手が喜ぶものを渡したいから」と答えており、失敗を避けたい心理が、プレゼント選びに影響していることがわかる。クリスマスという特別な日に、相手の笑顔を確実に引き出すための安全策とも言える。
かつてのクリスマスプレゼント文化で主流だった「サプライズで選ぶ」というスタイルは約2割(19.7%)と少数派に。ロマンチックな演出よりも、確実性や効率を重視する傾向が強まっている。
自分がもらう場合は「事前確認」が人気
では、自分がクリスマスプレゼントをもらう場合、どのように渡して欲しいと思っているのか。調査では、約3割(27.7%)が「欲しいものを事前に聞いてほしい」と回答した。その理由として、7割以上(70.4%)が「欲しいものを確実に手に入れたいから」と答えている。この結果から、相手の意図よりも、自分のニーズを満たすことを優先する傾向が浮き彫りになった。
「サプライズを楽しむより、自分が本当に欲しいものを確実に受け取りたい」という意識は、現代の消費行動にも通じている。効率的で無駄のない選択を求める価値観が、クリスマスプレゼント文化にも浸透していると言える。
クリスマスプレゼントに求めるものとは
「あなたがクリスマスプレゼントを受け取る際、最も嬉しいポイントは何ですか?」という質問をしたところ、男性と女性では異なる視点が浮き彫りになった。
男性が最も嬉しいと感じるのは「必要なもの」(31.3%)だった。実用性や日常で役立つプレゼントが高く評価される傾向がある。これは、「もらったものを無駄にしたくない」「実用的で便利なものが一番嬉しい」といった現実的な視点が反映されていると考えられる。
一方、女性のトップは「自分では買わないけれど嬉しいもの」(29.3%)だった。普段は購入をしないけれども自分のライフスタイルに彩りを加えるプレゼントが、女性にとって喜びのポイントとなるようだ。
さらに、男女共通でトップ3に「プレゼントに込められた気持ち」がランクインした。「自分のために特別に考えられたもの」や「相手が努力をして用意してくれたもの」に価値を感じる人が多く、物そのもの以上に、贈り手の思いやストーリーが大切にされていることが分かる。
このような結果を踏まえると、プレゼント選びの際には、相手の性別や個性に加え、相手の価値観や求めるポイントをしっかり考えることで、より喜ばれる贈り物を選べるかもしれない。
クリスマスプレゼントでもらいたくないものは?
クリスマスプレゼントといえば、もらうだけで嬉しいと思われがちだが、実際には「これだけは避けてほしい」と感じるアイテムも存在する。今回の調査では、「もらいたくないもの」についても聞いた。
今回の調査で明らかになったのは、1位は香水やフレグランス(21.2%)、続いて2位はキャンドル(20.3%)、3位は靴下や下着(16.2%)という結果だった。
香水やフレグランスは、一見高級感があり、特別なプレゼントとして選ばれがちだが、好みの個人差が非常に大きいアイテム。「香りが強すぎる」「好みに合わない香り」など、相手の嗜好を的確に把握しないと、使われないままになってしまう可能性がある。
キャンドルは、おしゃれで実用的なプレゼントとして一見良さそうだが、相手の好みや使用シーンを考えると選び方が難しいアイテム。「香りやデザインが好みに合わない」「普段キャンドルを使わない」という理由から、もらっても困ってしまう人が多いのかもしれない。
靴下や下着も同様に、実用性が高い一方で、サイズやデザインの好みが大きく影響するアイテム。「生活感が強すぎて特別感がない」や「個人的すぎてプレゼントとしては気まずい」という声も少なくない。
今回の調査で分かったのは、「無難そうに見えるアイテムほど、実はリスクが高い」ということ。香水やキャンドル、靴下のように、誰にでも喜ばれると思いがちなアイテムでも、相手のライフスタイルや好みによっては逆効果になる可能性があるとわかった。
約3割が、嬉しくないプレゼントで「喜んでいるフリ」
最後に、嬉しくないプレゼントをもらったときの対応について尋ねたところ、約3割(26.5%)が「喜んでいるフリをしたことがある」と回答した。この結果から、多くの人が「嬉しくない」という本音を隠して、相手や場の雰囲気を気遣っていることがわかる。プレゼントには贈り手の時間や労力、そして「喜んでもらいたい」という思いが込められている。その努力や気持ちを否定しないために、受け取る側があえてポジティブな反応を装うことがあるのかもしれない。また、特別なイベントであるクリスマスで「せっかくの楽しい時間を台無しにしたくない」という配慮が、自然と喜びを演じる行動につながっているのかもしれない。