タイガースの若手ホープは? 阪神、来季のブレイク候補6人。未来を担う選…

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 今季はリーグ2連覇を逃し、悔しい2位という結果に終わった阪神タイガース。今オフには藤川球児監督が就任し、来季は再びリーグ優勝・日本一を狙いに行くシーズンとなる。その一方で、来季にブレイクが期待される選手も少なくない。ここでは、来季のブレイク候補となる阪神の選手を紹介する。

 

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川原陸

投打:左投左打

身長/体重:186cm/89kg

生年月日:2000年12月12日

経歴:創成館高

ドラフト:2018年ドラフト5位

 

 今季、ついに一軍のマウンドを経験した川原陸。高卒7年目となる来季は、勝負の年になる。

 

 長崎県の強豪・創成館高から、2018年ドラフト5位で阪神タイガースに入団。しかし、高卒1年目は腰痛などの影響で、同年は実戦登板なしに終わった。

 

 

 高卒2年目にはファームで3試合に登板したものの、翌2021年には左肩痛を発症。同年は再び実戦登板なしに終わり、同オフには育成落ちを味わった。

 

 それでも、ファームでは徐々に登板数を増やしていった。今季はファームで結果を残すと、7月には支配下復帰を果たした。

 

 さらに、9月30日のDeNA戦で初の一軍登板を経験。ストレートやフォーク、スライダーを駆使し、1イニングを無失点に抑えた。

 

 プロ野球の一軍選手として、甲子園球場のマウンドに帰ってきた川原。来季は、一軍ブルペンを支える存在になれるか注目したい。

門別啓人

投打:左投左打

身長/体重:183cm/86kg

生年月日:2004年7月10日

経歴:東海大札幌高

ドラフト:2022年ドラフト2位

 

 将来の先発ローテーション候補として、期待を受けている門別啓人。次世代エース候補の一人である。

 

 東海大札幌高から、2022年ドラフト2位で阪神タイガースに入団。高卒1年目から一軍のマウンドに立つと、9月30日の広島戦でプロ初先発を果たし、5回無失点の好投を見せた。

 

 

 同秋のキャンプでは前監督の岡田彰布氏から絶賛され、高卒2年目の今季は開幕一軍入りを果たした。だが、5月3日の巨人戦で先発した際には3回6失点(自責点4)。相手の4番・岡本和真に2点本塁打を浴びるなど、悔しい登板となった。

 

 それでも、ファームでしばらく腕を振り、8月24日の広島戦で再度一軍で先発。同試合では負け投手にこそなったが、5回2失点と試合を作った。

 

 10月のみやざきフェニックス・リーグでも登板機会を得ると、同8日のサムスン戦では6回8奪三振無失点。5者連続三振を奪うなど、片鱗をのぞかせた。

 

 一方、今秋ドラフトでは期待の若手右腕・今朝丸裕喜が2位指名を受けて入団。門別からすると、ライバルがまた一人増えたと言える。

 

 来季は無論、プロ初勝利を期待したいところ。藤川球児監督が指揮を執る新生・タイガースで、門別は一軍戦力に加われるだろうか。

佐藤蓮

投打:右投右打

身長/体重:189cm/103kg

生年月日:1998年4月11日

経歴:飛龍高 - 上武大

ドラフト:2020年ドラフト3位

 

 今季は支配下復帰を果たし、初の一軍マウンドも経験した佐藤蓮。来季の飛躍が期待される。

 

 上武大から、2020年ドラフト3位で阪神タイガースに入団。同期に佐藤輝明や村上頌樹、中野拓夢などの錚々たるメンバーが揃い、”超当たり年”で入団した一人だ。

 

 

 しかし、プロ入り以降はファームで制球に苦しむ投球が続き、2022年オフには育成落ちを経験。昨季はファームで19試合に登板するも、防御率6.04という厳しい数字に終わり、22回1/3を投げて31四死球を献上した。

 

 そんな中迎えた今季は、ファームでランナーを背負いながらも踏ん張りの投球を見せていた佐藤蓮。課題の制球にも改善の兆しが見え、7月には支配下復帰を果たした。

 

 そしてついに、9月30日のDeNA戦でプロ初登板。ショートアームから繰り出される150キロ超のストレートやカーブなどを駆使し、1イニングを三者凡退に抑えた。

 

 来季はさらに制球力を向上させ、一軍の主戦力となりたいところだ。

石黒佑弥

投打:右投右打

身長/体重:180cm/83kg

生年月日:2001年6月20日

経歴:星城高 - JR西日本

ドラフト:2023年ドラフト5位

 

 ルーキーイヤーの今季、一軍のマウンドを経験した石黒佑弥。この経験を、来季につなげたいところだ。

 

 社会人野球のJR西日本から、2023年ドラフト5位で阪神タイガースに入団。開幕一軍こそ逃したが、ファームでは4月下旬から徐々に状態を上げていった。

 

 

 7月15日に一軍昇格を果たすと、同21日の広島戦でプロ初登板。大量リードでの登板となったが、ストレートとカットボール、フォークを駆使して打者一人を打ち取った。

 

 しかし、8月18日の中日戦では2回を投げて3安打1失点。同21日のヤクルト戦では1回を投げて3安打1失点と、一軍打者を相手に打ち込まれる場面もあった。今季、一軍では3試合に登板し、防御率5.40で終えた。

 

 課題となるのは、決め球の存在。フォークに磨きをかけ、投球の幅を広げていけるかが飛躍の鍵となりそうだ。

 

 来季はブレイクを期待すると同時に、プロで活躍するための投球スタイルを確立していけるか注目だ。

井上広大

投打:右投右打

身長/体重:189cm/100kg

生年月日:2001年8月12日

経歴:履正社高

ドラフト:2019年ドラフト2位

 

 今季、一軍で念願のアーチを放った井上広大。来季以降のさらなる爆発に期待だ。

 

 大阪府の強豪・履正社高から、2019年ドラフト2位で阪神タイガースに入団。しかし、プロ入り以降はファームで打点王や最多安打などを獲得するも、一軍ではその打棒を発揮できずにいた。

 

 

 今季もオープン戦から打率.200(15打数3安打)とアピール不足に終わり、開幕をファームで迎えることに。それでも、ファームでは打率3割超の打撃を見せ、5月10日に一軍昇格した。

 

 5月は一軍で打率.208(24打数5安打)にとどまりファーム降格となったが、8月下旬に再昇格すると、ついに待ち侘びた瞬間が訪れた。

 

 8月28日のDeNA戦でスタメン起用されると、昨季のリーグ最多勝投手・東克樹からプロ初本塁打を記録。一軍の舞台で、待望の一発を放った。

 

 さらに9月4日の中日戦で2点本塁打を放つと、同21日のDeNA戦では3点本塁打をマーク。今季は一軍で23試合に出場し、打率.212ながらも3本塁打、8打点とパンチ力を見せた。

 

 今秋は一塁守備に挑戦し、レギュラー確保に向けて奮闘している。来季は打撃の確実性を上げると同時に、2桁本塁打にも期待したい。

中川勇斗

投打:右投右打

身長/体重:172cm/75kg

生年月日:2004年1月27日

経歴:京都国際高

ドラフト:2021年ドラフト7位

 

 将来の正捕手候補として期待される中川勇斗。ファームでは持ち前の打力を発揮しているだけに、来季が楽しみな存在だ。

 

 京都国際高から、2021年ドラフト7位で阪神タイガースに入団。高卒1年目はファームで50試合に出場すると、打率.295、3本塁打、15打点をマーク。高卒新人らしからぬ適応力を見せ、将来を嘱望された。

 

 

 高卒2年目の昨季は、ファームで57試合に出場機会を増やし、打率.265、3本塁打、18打点を記録。同年は一軍出場こそなかったが、5月30日にプロ入り後初の一軍昇格を果たした。

 

 順調な成長プロセスを踏んでいる中川。今季はファームで70試合に出場すると、打率.321、4本塁打、28打点とさらに成績を伸ばした。4月29日のオリックス戦では4打数4安打を記録し、得点圏打率.404と勝負強さも発揮した。

 

 今オフには藤川球児監督が就任し、秋季キャンプでは外野守備にも挑戦。一軍戦力となるために、自身の可能性を広げている。

 

 新監督が就任したことで、来季は選手の起用法に変化が生まれることも予想される。中川にとって、来季はチャンスの一年になりそうだ。

 

 

【了】