今季本塁打王と打点王に輝いたヤクルト・村上(左)とソフトバンク・山川(右)(C)Kyodo News

 今季、セ・リーグの打点王となったヤクルト・村上宗隆(ヤクルト)が86打点、パ・リーグ打点王の山川穂高(ソフトバンク)が99打点と、両リーグの打点王が100打点に届かなかった。パ・リーグで言えば、20年に当時日本ハムでプレーしていた中田翔が108打点を挙げ、同タイトルを獲得してから21年以降100打点越えでの打点王が出ていない。近年、100打点を記録するのが難しいことがわかる。今回は各球団の最後の100打点達成者を見ていきたい。

 前回2016年11月20日に配信した『各球団最後の「100打点」は誰だった?』の記事から8年が経過しているが、17年以降100打点以上を更新された球団は巨人、DeNA、ヤクルト、ソフトバンク、日本ハム、楽天、西武の7球団で、阪神、広島、中日、ロッテ、オリックスの5球団は前回から変わらず。

 広島は当時リーグ3連覇の最初の年で、同年に新井貴浩が101打点を挙げたが、それ以降100打点以上挙げた選手は出てこず。同年“神ってる”活躍でレギュラーに定着した鈴木誠也だが、21年までプレーした広島でシーズン最多打点は16年の95打点だった。

 21年からリーグ3連覇したオリックスも、投手陣を中心にした守り勝つ野球を展開していたこともあってか、最後の100打点は2008年のまま変わらず。オリックスが12球団で最も100打点輩出者が遠ざかっている。

 近年は“投高打低”のシーズンが続いており、打点だけでなく、打率も3割を越える選手が減少し、30本塁打以上放つ選手も少なくなった。来年は100打点を越える選手が出てきて欲しいところだ。

◆ 各球団最後の100打点

▼ 巨人

113打点 岡本和真(2021年)

▼ 阪神

109打点 ゴメス(2014年)

▼ DeNA

103打点 牧秀悟(2023年)

▼ 広島

101打点 新井貴浩(2016年)

▼ ヤクルト

134打点 村上宗隆(2022年)

▼ 中日

110打点 ブランコ(2009年)

109打点 森野将彦(2009年)

▼ ソフトバンク

102打点 柳田悠岐(2018年)

▼ 日本ハム

108打点 中田翔(2020年)

▼ ロッテ

103打点 井口資仁(2010年)

▼ 楽天

104打点 浅村栄斗(2020年)

▼ オリックス

118打点 ローズ(2008年)

104打点 カブレラ(2008年)

▼ 西武

123打点 中村剛也(2019年)

120打点 山川穂高(2019年)

105打点 森友哉(2019年)