ヤーマン表情筋研究所は12月12日、「表情筋実態調査2024」の結果を発表した。調査は2024年11月、20~50代の男女483人を対象にインターネットで行われた。
表情筋への理解度は、年々上昇傾向に
「顔のたるみやしわ、ほうれい線の大きな要因として表情筋の衰えがあることをご存知ですか」という質問に対しては、66.3%の人が「知っている」と回答。昨年の59.8%、一昨年の49.3%と比較すると年々表情筋への理解度が上昇傾向にあることがわかる。
顔のお悩みTOP3は「シミ」「シワ」「たるみ」
現在の顔のお悩みTOP3は1位「シミ」41.0%、2位「シワ」37.1%、3位「たるみ」35.4%という結果に。特に20代の約4人に1人が「たるみ」と答え、若いうちから「たるみ」のケアが必要と考える人も増えていることが予測できる。
美容医療ではリフトケア系の施術が人気に
顔の印象を変える解決方法として人気を集めつつある美容医療について、「興味がある」と回答した人は47.6%。約半数の人が美容医療への興味を示していることがわかった。その中でも人気の施術は肌をきれいな状態に保つ"肌管理"と、顔のたるみをケアする"リフトケア"を目的とした施術が多くの票を集めた。鍛えたい筋肉として大・小頬骨筋を選ぶ人が多いことからもリフトケアへの注目度が上がっていると考えられる。
また、「施術を受けたことがある」と回答した人が受けた施術としても、肌管理とリフトケアを目的とした施術に人気が集まった。特に「糸リフトのようなリフトアップ効果を期待できる施術」は興味のある施術と異なり、「ボトックスのような小顔効果を期待できる施術」より多く票を集めた。
本格的な表情筋ケアをしている人が増加
表情筋を鍛える・ケアをしている方は、42.9%。昨年の30.2%と比較すると約10%増えたことがわかる。そして特筆すべき点は、表情筋ケアをしている人のうち「簡単な道具を使用したトレーニング」「美容機器を使用したトレーニング」「サロンでのケア」「美容医療」の得票数が大幅に増えたこと。簡単なトレーニングだけでなく道具を用いたりプロの施術を受けたりするなど、本格的な表情筋ケアに注目が集まっているということがわかる。
一番鍛えたい表情筋TOP3
一番鍛えたい表情筋TOP3は、第1位「口まわり(口輪筋)」、第2位「頬まわり(大・小頬骨筋)」、第3位「目もと(眼輪筋)」。例年「口周り(口輪筋)」がトップではあったが、今年は「頬まわり(大・小頬骨筋)」を鍛えたい人が約2倍に増加したことがわかる。
頬のたるみや二重あごの原因にもなる姿勢の問題はスマートフォンやゲーム機器の使用などで慢性化し、顔の下半分の悩みは、ますます増加していると考えられる。このことが表情筋ケアや美容医療への関心の高まりにつながっているのかもしれない。