三井住友海上火災保険は12月16日、「暮らしと仕事に関する実態調査」の結果を発表した。調査は2024年11月22日~11月25日、地元を離れて暮らす20代の社会人(四年制大学卒・未婚)男女500名を対象にインターネットで行われた。
「暮らしたい場所で生活できていない」若手社会人は5割超
「暮らしたい場所と現在住んでいる場所が一致しているか」と質問したところ、54.4%が「いいえ」と答えた。
暮らしたい場所で生活できていない原因は?
暮らしたい場所で生活できていないと答えた272人に、「原因として、会社や仕事の都合は当てはまるか」と質問したところ、87.9%が「当てはまる」と答えた。
会社に勤めている以上は仕方ない?
会社に勤めている以上「暮らしたい場所」と「やりたい仕事」を自由に選べないことは仕方ないことだと思うか質問したところ、64.2%が「はい」と答えた。
三井住友海上の人事改革
同社は「望まない転居・転勤」の解消に向け、人事改革を進めている。2025年4月から、社員の異動を原則公募制とし、管理職を含む全国のポストへの異動に何度でもチャレンジ可能にするという。本調査で判明した「会社都合で住みたい場所・やりたい仕事を自由に選べない」と感じる若手社会人が多い実態を踏まえ、社員一人ひとりが望む自分らしい生き方を「自ら選べる」会社を実現していく。
「地元LOVE & PRIDE採用」プロジェクト
新卒採用では、好きな場所で誇れる仕事を実現する「地元LOVE & PRIDE採用」プロジェクトを始動した。「さあ、好きな場所で、誇れる仕事をしよう。」をコンセプトに、就活生一人ひとりの多様なキャリアやライフスタイルを尊重するプロジェクト。出身地に限らず、自身が愛着と誇りを持てる場所(地元)で、誇れる仕事に向き合う意志を、「自ら選んだ土地で『旗』を掲げる」姿として表現している。
配属地確約コース
就活生が、入社後の初期配属先として希望する都道府県ごとの採用選考を実施する。マイページ会員登録時に初期配属の希望地を3つまで選択し、そのデータを元に都道府県ごとの内定予想倍率を開示している。入社後、ライフスタイルや価値観の変化により、別地域での勤務を希望する場合には、公募制度を活用することで、別地域への異動も可能だという。
特設Webサイト
47都道府県それぞれの職場の紹介ページでは、各地の拠点社員が地域への愛着や誇りを感じる名所をキービジュアルとして採用している。拠点社員の仕事内容やキャリア観、休日の過ごし方など、一人ひとりの個性や地域性を実感できる社員インタビュー記事を掲載している。
地元LOVE & PRIDE採用に込めたメッセージを発信
年末の帰省シーズンに合わせて、地元LOVE & PRIDE採用に込めたメッセージを「宣言広告」として、成田国際空港や夜行バス、東海道新幹線(東京駅、名古屋駅、京都駅、新大阪駅)などに掲載する。