ヤマップは12月10日、2024年に「登られた山」ランキングを公開した。調査は2024年1月1日~11月30日。アプリ「YAMAP」の登頂数(活動日記数)が多かった山をエリア別に集計し、人気指数としてスコア化した。

  • 2024年に「登られた山」ランキング

北海道エリア

  • 藻岩山・山頂からの景色(出典:ドグマさんの活動日記)

北海道エリアで最も登られた山は、札幌市の「藻岩山(もいわやま)」が4年連続の1位となった。続いて高山植物や雄大な景色が魅力の道内最高峰「旭岳(あさひだけ)」も約2割増となった一方で、ヒグマの目撃による登山道閉鎖等の影響を受けた「三角山(さんかくやま)」は3位で、大きな減少が見られた。大雪山国立公園の西南部に位置し、ダイナミックな景観を楽しめる「十勝岳(とかちだけ)」は4位、今月90周年を迎えた阿寒摩周国立公園の南西部に位置する「雌阿寒岳(めあかんだけ)」は5位で、初のランクインとなった。

東北エリア

  • 安達太良山・沼ノ平火口(出典:ヒロさんの活動日記)

東北エリアでは、四季折々の美しい風景と沼ノ平が有名な「安達太良山(あだたらやま)」が4年連続の1位となった。朝日連峰・蔵王など抜群の眺望を楽しめる「月山(がっさん)」は2位、五色沼(魔女の瞳)で知られる「一切経山(いっさいきょうざん)」は3位、猪苗代湖を望む「磐梯山(ばんだいさん)」が4位、全山紅葉(神の絨毯)が印象深い「栗駒山(くりこまやま)」は5位と、風光明媚な景観を有する山々が選ばれている。

関東エリア

  • 高尾山・山頂からの景色(出典:getting_lost_in_japanさんの活動日記)

登山者数の多い関東エリアは4年連続で同一の結果となった。1位は「高尾山(たかおさん)」、2位「塔ノ岳(とうのだけ)」、3位「筑波山(つくばさん)」、4位「大山(おおやま)」、5位「御岳山(みたけさん)」と、いずれも都市近郊に在りながら四季折々の美しい自然と多様な山歩きを楽しむことができる山々がランクイン。

北陸エリア

  • 室堂・みくりが池(出典:ちこさんの活動日記)

北陸エリアでは、浄土山、雄山、別山合わせた立山三山で知られ、四季折々の美しい景観が楽しめる「立山(たてやま)」が4年連続で1位となった。以降、花の名山「白山(はくさん)」、福井の里山「文殊山(もんじゅさん)」、四季折々の変化を楽しめる福井の百名山「荒島岳(あらしまだけ)」、柏原新道から鹿島槍ヶ岳への稜線歩きも人気の「爺ヶ岳(じいがたけ)」が続いた。

甲信越エリア

  • 燕岳(出典:まつもっち★さんの活動日記)

甲信越エリアでは、北アルプスの入門の山としても知られる「燕岳(つばくろだけ)」が1位に。2位は開放的な稜線歩きを楽しめる「大菩薩嶺(だいぼさつれい)」、3位はリフレクションが美しい八方池で知られる「八方山(はっぽうやま)」、4位は中央アルプスの最高峰「木曽駒ヶ岳(きそこまがたけ)」、5位は赤く染まる岩肌が印象的な「赤岳(あかだけ)」と、例年人気の山々がランクインした。

東海エリア

  • 金華山展望台・黄昏に染まる風景(出典:きよ か わさんの活動日記)

岐阜市にほど近く美しい夜景も望める「金華山(きんかざん)」が第1位となり、名古屋近郊の霊山として名高い「猿投山(さなげやま)」を初めて僅差で上回る結果となった。また、3位「富士山(ふじさん)」は登山規制の導入による減少が見られた一方、2年ぶりに乗鞍スカイラインが開通した4位「乗鞍岳(のりくらだけ)」は大幅な増加が見られるなど変動があった。初心者でも登りやすく都市近郊の大自然を体感できる「弥勒山(みろくやま)」は昨年に続き5位となった。

近畿エリア

  • 金剛山・登山道(出典:カンタさんの活動日記)

近畿エリアでは、山頂にある時計台とライブカメラがユニークな「金剛山(こんごうさん)」が4年連続の1位となった。2位以下も例年と同様、近代登山発祥の地「六甲山(ろっこうさん)」をはじめ、3位「摩耶山(まやさん)」、4位「御在所岳(ございしょだけ)」など、近畿で人気の山として名高い山々が続いた。京都五山送り火の舞台として知られる「大文字山(だいもんじやま)」は5位で初のランクインとなった。

中国エリア

  • 大山(出典:Liliesさんの活動日記)

伯耆大山とも呼ばれる中国エリアの最高峰「大山(だいせん)」が4年連続の1位となった。また、1234段の階段でも知られる「福山(ふくやま)」が約3割増と、花こう岩の岩峰「右田ヶ岳(みぎたがだけ)」を上回り2位に。以降、厳島神社と一緒に訪れる「弥山(みせん)」、山麓でスノーシューを楽しめる「三瓶山(さんべさん)」が続いた。

四国エリア

  • 剣山・霧が晴れた瞬間(出典:Louisさんの活動日記)

徳島県の最高峰「剣山(つるぎさん)」が、西日本最高峰「石鎚山(いしづちさん)」を初めて僅差で上回り1位に。以降、稜線上に爽快な笹原が広がる「三嶺(みうね)」が3位、讃岐富士として知られる「飯野山(いいのやま)」が4位、絶景のドライブコース「UFOライン」で知られる「瓶ヶ森(かめがもり)」が5位と、例年人気の山々がランクインした。

九州エリア

  • 九重中岳・凍った御池(出典:mikuさんの活動日記)

九州を代表する名峰を擁する「くじゅう連山」、福岡県内で最も登山者が多いとされる「宝満山(ほうまんざん)」が4年連続の1~2位となった。3位以下も例年と同様、南九州の名峰「韓国岳(からくにだけ)」、福岡の市街地を一望できる「立花山(たちばなやま)」、ダイナミックな大自然を楽しめる阿蘇「中岳(たちばなやま)」が続いた。

  • 2024年に「登られた山」ランキング

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