茂木栄五郎のFA人的補償は? ヤクルトのプロテクトリスト28人を徹底予想…

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 東北楽天ゴールデンイーグルスからフリーエージェント(FA)権を行使した茂木栄五郎が、東京ヤクルトスワローズへの移籍を決断した。茂木はFA制度においてBランクに該当するとみられており、楽天はヤクルトに「金銭補償のみ、または人的補償の選手1名+金銭補償」を求めることができる。ここではヤクルトのプロテクト28人を予想した。

 

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投手:14名

 

 まずは投手のプロテクト予想だ。投手は14名を選出した。

 

 今季チームトップの9勝を挙げた吉村貢司郎、3年連続で100イニング以上を投げ、8勝を挙げた高橋奎二、実績豊富な小川泰弘といった先発の柱となる投手は当然プロテクトされるだろう。

 

 

 また、奥川恭伸、山野太一も先発として大きな期待が寄せられており、プロテクトを予想した。

 

 リリーフ陣では、今季ブルペンを支えた小澤怜史、大西広樹、木澤尚文、田口麗斗、山本大貴のプロテクトはマストになるだろう。

 

 さらに4年連続50試合以上登板とブルペンを支えてきた清水昇、27試合の登板で防御率0.57と圧巻の投球を見せた丸山翔大もプロテクト入りを予想した。

 

 若手では、2025年で高卒4年目を迎える竹山日向を選出。思うような結果を残せていないが、抜群のポテンシャルを秘めるだけに、プロテクト入りとした。

 

 来季で45歳を迎える大ベテラン・石川雅規は、高齢のためプロテクト外とする声もあるが、ベテランが人的補償に指名される事例も多く、レジェンド投手の流出は避けたいところだろう。先発としても戦力となっており、プロテクト入りを予想した。

捕手:5名

 

 続いては捕手だ。捕手からは5名をリストアップした。

 

 正捕手の中村悠平は、当然プロテクトされるだろう。また、2024年は故障に苦しんだが、次世代の正捕手候補である古賀優大、内山壮真、鈴木叶もプロテクト入りを予想。

 

 

 橋本星哉は、打力を生かし、秋季キャンプで三塁守備に挑戦。期待の大きさが窺え、幅広い起用ができるため、プロテクト入りを予想した。

 

 楽天は、支配下登録の捕手が5人のみとやや手薄。捕手を狙ってくる可能性は高く、捕手は厚めのプロテクトとした。

内野手:5名

 

 内野手からは5名をプロテクト予想。

 

 山田哲人、長岡秀樹、村上宗隆といったレギュラー陣は当然プロテクトされるだろう。

 

 

 その他には、赤羽由紘、武岡龍世を選出。赤羽は内外野をこなす高い守備力でこなすユーティリティー性に加え、パンチ力が魅力だ。

 

 武岡は二遊間のバックアップかつ次期二塁のレギュラー候補。楽天はドラフト1位で宗山塁を獲得しており、二遊間の選手を獲得する可能性が低い。

 

 だが、万が一、武岡が移籍となった場合、一軍実績のある遊撃手が長岡以外不在となり、難しい編成となるため、プロテクトを予想した。

 

 また、一塁や三塁を主戦場とする茂木栄五郎が加入するため、宮本丈や川端慎吾など同様の役割を担う選手は泣く泣くリスト外とした。

外野手:4名

 

 外野手からは、若手を中心に4名を選出した。

 

 

 今季、左膝前前十字靭帯と半月板の損傷により長期離脱を強いられた塩見泰隆のプロテクトは固いだろう。術後の経過は順調であり、2025年の復活が期待されている。

 

 また、自己最多の96試合に出場した丸山和郁、球界屈指の脚力を持つ並木秀尊、2023年イースタン・リーグ本塁打王の澤井廉といった次世代のレギュラー候補もプロテクト入りを予想した。

”掘り出し物”になり得る投手は?

 

 28人というプロテクトでは、やむなくリスト外になった選手も多い。ここでは、プロテクト当落線上に位置すると思われる投手を取り上げたい。

 

石山泰稚

 

 長らくブルペンを支え、2024年は37試合に登板し、1勝0敗8ホールド5セーブ、防御率4.35を記録した石山泰稚。

 

 まだまだ一軍戦力となるが、中継ぎ陣では清水昇や大西広樹など中堅選手をプロテクトしている。現在36歳という年齢や人数の関係でプロテクト外とした。

 

 

阪口皓亮

 

 トレード加入2年目の今季は先発に挑戦し、二軍では投手三冠(最優秀防御率、最多勝、最高勝率)に輝いた阪口皓亮。

 

 しかし、一軍では2度先発機会を得たが、いずれも制球に苦しんで結果を残せず。貴重な先発候補だが、一軍実績が上回る山野太一や奥川恭伸といった他の先発候補を優先した。

 

 その他にも、星知弥や高梨裕稔などの一軍実績のある投手や、石原勇輝や坂本拓巳といった若手も人数の関係でプロテクト外と予想した。楽天にとっては魅力的な存在が多いと言えるだろう。

”掘り出し物”になり得る野手は?

 

 28人というプロテクトでは、やむなくリスト外になった選手も多い。ここでは、プロテクト当落線上に位置すると思われる野手を取り上げたい。

 

松本直樹

 

 今季は捕手陣の故障が相次ぎ、自己最多の60試合に出場した松本直樹。攻守で存在感を示し、充実したシーズンを過ごした。

 

 だが、正捕手・中村悠平に加え、故障から復帰する古賀優大、内山壮真といった若手に挟まれる形となり、やや厳しい立場にある。

 

 今年のドラフト会議でも育成指名を含め2人の捕手を獲得しており、人数の関係でやむなくプロテクト外とした。

 

 

北村恵吾

 

 プロ2年目の今季は一軍出場なしに終わった北村恵吾だが、昨季は一軍でプロ初本塁打を記録。二軍では2桁本塁打を放つなど、長打力を示していた。

 

 しかし、今季は故障もあって一軍出場が叶わず、二軍でも2本塁打に。期待される若手選手の1人だが、泣く泣くプロテクト外となった。

 

西川遥輝

 

 今季は113試合に出場し、打率.260、1本塁打、24打点、10盗塁、出塁率.350と復活の兆しを見せた西川遥輝。

 

 レギュラー格の1人だが、昨オフに楽天から戦力外通告を受けており、楽天が1年後に再び獲得することは考えにくいため、プロテクト外と予想した。

 

 

【了】