今季はチームをMLS王者に導いたDF吉田麻也[写真]=Getty Images

 元日本代表MF松井大輔の引退試合『松井大輔引退試合-Le dernier dribble-~STARSEEDS SPECIAL MATCH~』が15日にニッパツ三ツ沢球技場で開催され、ロサンゼルス・ギャラクシー(LAギャラクシー)に所属するDF吉田麻也が出場した。

 貴重なシーズンオフを利用して日本に戻り、引退試合に参加した吉田は、松井氏について「一緒にプレーした期間は(AFC)アジアカップ(カタール2011)ぐらいしかないですけど、カズさん(三浦知良)とのご飯に行ったりしましたし、子供の頃はあの世代の選手たちをずっと見ていたので、憧れであり、目標である世代でした」とリスペクトを語り、「今日は中澤(佑二)さんの隣でプレーしたり、目の前には小野伸二さん、ヤット(遠藤保仁)さん、もう一人のしんじさん(同い年の香川真司)、本田(圭佑)さんがいる状況なんて、当時の僕からしたらドリームチームだなと。すごく楽しかったですし、久しぶりになかなか一緒にできない選手たちと同じピッチでプレーするのは感慨深いものはありました」と、偉大な先輩や同年代とのプレーを心から楽しんだ様子だった。

 吉田は現在36歳。今季メジャーリーグ・サッカー(MLS)のレギュラーシーズンとプレーオフで全試合キャプテンとしてフル出場を果たし、チームを6度目の全米制覇へ導いた。少し上の先輩、同年代の引退した選手の姿を見て、「辞めて何年も経つと、みんなしんどそうだなと(笑)」と率直な感想を冗談交じりで明かしつつ、「僕は1年半前に新しいチャレンジをして、自分にモチベーションという意味でもプレッシャーをかけたなかで、わかりやすい結果が出たのはすごく説得力が増すと思うし、自分のなかでチームタイトルがなかったので、一つ取れてよかったです」とMLS王者の称号を得られたことへの充実感を語った。また、「来年はハードなスケジュールになると思うので…。(LAギャラクシーに)残ればね。また繰り返しですね。大きなケガをすれば(キャリアが)終わるような年齢だと思うので、毎日のケアが大事だなと思います」と、来季に向けての意気込みをあらためて語った。

 なお、吉田は選手として活躍する傍ら、日本プロサッカー選手会(JPFA)会長としても活動中。今月7日にMLSの2024シーズンを終えたばかりだが、帰国早々にJFA(日本サッカー協会)の宮本恒靖会長やJリーグの野々村芳和チェアマンとの会談を行うなど、日本サッカー発展のために尽力している。吉田は今回の帰国について、「今日も山本昌邦ナショナルチームダイレクターと話す時間があり、先日も宮本会長と野々村チェアマンと話すことができました。代表や選手会のことを話すために日本へ帰ってきているので、いい時間を過ごせて良かったなと思います」と総括した。