ラモン・サンチェス・ピスファンでのラストゲームを終えたヘスス・ナバス [写真]=Icon Sport via Getty Images

 2024年限りで現役を引退する元スペイン代表DFヘスス・ナバスが、本拠地『ラモン・サンチェス・ピスファン』でのラストマッチを終えた。14日、スペイン紙『アス』が伝えた。

 現在39歳のヘスス・ナバスは、2003年にセビージャでトップチームデビュー。マンチェスター・シティでプレーした4シーズンを除き、キャリアの大半をセビージャに捧げた。同クラブ歴代最多となる公式戦通算700試合以上に出場した同選手は、ラ・リーガ第17節セルタ戦で現役最後のホームマッチに臨んだ。

 セビージャは65分にマヌ・ブエノのゴールで先制。ヘスス・ナバスは71分から途中出場を果たすと、1-0の勝利に貢献した。試合後、チームメイト、大勢のサポーター、相手主将イアゴ・アスパスからも祝福を受けたヘスス・ナバスは、感極まって男泣き。チームメイトは胴上げや花道でレジェンドへの敬意を表した。

 ヘスス・ナバスは試合後、次のようにクラブ、サポーターへの感謝を述べている。

「レフェリーが笛を吹いた瞬間から、初日と同じようにすべてを捧げてきた。チームメイトにはこのレガシーを受け継いでほしいし、それに値するファンのためにすべてを捧げてほしい」

「僕は多くのことを成し遂げ、セビージャを幸せにした。僕はそのために子供の頃から戦い続けた。代表チームでもスペインを幸せにした。僕のセビージャと代表チーム、それが最大のものだ。初日から変わらないセビジスタの価値観、献身および勇気とともに僕は去る」

「ファンのため、(2007年に急逝したアントニオ・)プエルタのため、(2019年に逝去したホセ・アントニオ・)レジェスのためにすべてを捧げる。このシャツを着る人には、僕が最後の日まで捧げるように、すべてを捧げてほしい。このシャツは神聖なものであり、このエンブレムは神聖なものであり、このクラブは神聖なものであり、そしてここのファンベースは神聖なものだからだ」

 セビージャでヨーロッパリーグを4度(UEFAカップ時代含む)制し、スペイン代表では2010年のFIFAワールドカップと2度のEURO優勝を成し遂げた。多くの人々の記憶に刻まれた輝かしい現役生活は残り1試合。ヘスス・ナバスのラストマッチは、22日に行われるラ・リーガ第18節レアル・マドリード戦となる。

【ハイライト】ヘスス・ナバスに捧げる勝利! セビージャ 1-0 セルタ