バルセロナとレアル・マドリードのOB選手による『EL CLÁSICO in TOKYO presented by VITAS』が15日、味の素スタジアムで行われ、この試合が自身の引退試合となるアンドレス・イニエスタやシャビ・エルナンデス、リバウドらを擁するFCバルセロナレジェンズと、イケル・カシージャスやファビオ・カンナヴァーロ、スティーヴ・マクマナマンらを擁するレアル・マドリード・レジェンズが対戦した。
試合は立ち上がりからバルセロナがボールを握る展開に、4分にはイニエスタを起点とした攻撃からゴールに迫ったが、間一髪のところでカンナヴァーロがコーナーに逃れた。すると10分にはラウール・ブラボが負傷交代となるアクシデントも。
15分、イニエスタのスルーパスをボックス左で受けたハビエル・サビオラがGKとの一対一を迎えたが、シュートはGKカシージャスに阻まれてしまう。対するレアル・マドリードも20分にようやく反撃。右サイドの深い位置からカランブーが上げたクロスにサヴィオが頭で合わせたが、威力を欠いたシュートはGKヘスス・アンゴイに処理された。
試合が動いたのは31分、中途半端になったクロスボールをバルセロナがボックス付近で回収。最後はボックス右のリュドヴィク・ジュリがゴール前に送ったセンタリングをサビオラが決めてFCバルセロナ レジェンズが先制した。
迎えた後半もバルセロナが主導権を握ったが、対するレアル・マドリードは後半から投入されたFWエドウィン・コンゴ、ハビエル・バルボアらが球際で強さを見せて攻撃を活性化させる。69分にはロングボールに抜け出したコンゴがGKと一対一となりシュートを放ったが、惜しくもポストを叩いた。
すると77分には、ボックス内でラファエル・マルケスと競り合ったコンゴがPKを獲得。これをバルボアが決めてレアル・マドリード レジェンズが試合を振り出しに戻した。追いつかれたバルセロナも83分、カウンターから右サイド深くに侵入したジュリが角度のない位置からゴールを狙ったが、ポストに阻まれてしまう。
85分以降はバルセロナがゴールに迫るシーンを増やし、90分にはマヌエル・アグドの強烈なシュートがゴールを襲うが、クロスバーを直撃。アディショナルタイムにはゴール正面の位置でFKを獲得し、その流れから押し込むと、ゴールライン際からイニエスタが折り返したボールがGKの手に当たってクロスバーを叩く。さらにDFがクリアしようとしたボールがゴールへと向かい、オウンゴールでFCバルセロナ レジェンズが勝ち越した。
結局、試合はそのまま終了を迎え、FCバルセロナ レジェンズが2-1で勝利。4万5725人の大観衆の前で、オウンゴールを誘発する絶妙クロスを上げたイニエスタが自身の引退試合に華を添えた。
【スコア】
FCバルセロナ レジェンズ 2-1 レアル・マドリード レジェンズ
【得点者】
1-0 31分 ハビエル・サビオラ(FCバルセロナ レジェンズ)
1-1 78分 エドウィン・コンゴ(レアル・マドリード レジェンズ)
2-1 90+4分 オウンゴール(FCバルセロナ レジェンズ)
【スタメン】
■FCバルセロナ レジェンズ
GK:ヘスス・アンゴイ
DF:ナバーロ、デウ、マルケス、セルジ
MF:メンディエタ、シャビ、イニエスタ
FW:ジュリ、サビオラ、リバウド
■レアル・マドリード レジェンズ
GK:カシージャス
DF:カランブー、サンス、カンナヴァーロ、ブラボ
MF:ミジャ、カンポ、R・カルロス、マクマナマン、サヴィオ
FW:バチスタ