14日に行われたブンデスリーガ第14節ザンクト・パウリvsブレーメンで、大量の発煙筒により試合が一時中断するアクシデントが発生した。14日にドイツ誌『kicker』が報じた。
ブレーメンの1点リードで迎えた後半開始早々、両チームのゴール裏サポーターが発煙筒を大量に焚き、スタジアム全体に煙が充満。ハーフウェーラインからピッチの両端が見えないほど視界が制限され、ロベルト・ハルトマン主審は試合中断を宣言した。約10分後から試合は再開されると、その後に1点を加えたブレーメンが2-0で勝利した。
ザンクト・パウリのアレクサンダー・ブレシン監督は試合後、発煙筒について「雰囲気作りには素晴らしいが…私は慎重に言葉を選ばないといけないね」と言及。気温が低いなか、選手たちがハーフタイム直後に再びロッカールームへ引き上げることになった事態はチームにとって「最適ではない」と苦言を呈した。
また、ハルトマン主審は試合中断について、「ゴールからゴールまでの視界が確保できなかった」と、VARによるレビューなどに影響が出ると判断したとコメント。主審はさらに、「『煙で目が焼けるから、むしろ中に入りたい』とチームは声をそろえた」ことも明かしている。
ザンクト・パウリのアンドレアス・ボルネマンSD(スポーツディレクター)も「誰も幸せにならない」と発煙筒の大量使用に不快感を露わにした。『kicker』は、両クラブに罰金等の制裁が科されることになると指摘している。
【試合ハイライト動画】ザンクト・パウリ 0-2 ブレーメン