東武鉄道は栃木県栃木市と連携し、「SL大樹小江戸とちぎ」の特別運行を2025年1月25日に実施すると発表した。「SL大樹」が栃木駅から初の営業運転を行うという。
栃木市は江戸時代に京都から日光東照宮への奉幣使が毎年通る日光例幣使街道の宿場町であり、江戸へ通じる巴波川の舟運の要所としても栄えた。今回、同じ日光例幣使街道の宿場町であった栃木宿から今市宿までをSL列車で結び、歴史ある地域と鉄道をつなぐ観光振興を促進する。
「SL大樹小江戸とちぎ」は1月25日に栃木駅11時30分発・新鹿沼駅13時10分発(1時間停車)・下今市駅13時56分着で運行。江戸時代の庶民に扮装した役者や大道芸人も乗車し、乗車記念品の配布や江戸にちなんだクイズ大会などイベントを実施する。栃木駅出発時(11時~)、駅構内コンコースと2番線ホームにて栃木市長を招いた出発式を開催。発車時間帯には、JR両毛線にディーゼル機関車が停車し、「SL大樹」と初めて栃木駅で並ぶ演出が行われる。
同日の9~15時(岩舟駅は11時~)、JR東日本高崎支社と連携し、栃木駅北口駅前広場とJR両毛線岩舟駅で「SL×DL とちぎ鉄道フェスティバル」を開催。栃木駅の会場では、日光江戸村による活劇(10時35~45分頃の予定)、宇都宮工業高校によるミニ列車の運行、クイズラリー、東武鉄道こども制服着用体験、オリジナル缶バッジの販売など行う。岩舟駅の会場では、ディーゼル機関車の登場、JR東日本前橋統括センターが企画する「ソース×リョーモー」のイベント開催(両毛線を代表するソースグルメやソース販売会社のブースを出店)、東武鉄道による鉄道グッズ等の販売を行う。
「SL大樹小江戸とちぎ」への乗車を希望する場合、クラブツーリズムが販売するツアー商品の申込みが必要。ツアー詳細・申込方法は後日、クラブツーリズム鉄道部の公式X(Twitter)で案内する。