今季本塁打王と打点王に輝いたヤクルト・村上(左)とソフトバンク・山川(右)(C)Kyodo News

 今季セパ合わせて30本塁打以上放った選手は、セ・リーグが33本塁打放った村上宗隆(ヤクルト)、パ・リーグも34本塁打を放った山川穂高(ソフトバンク)と本塁打王を獲得した2人だけ。 “投高打低”により30本塁打以上放つのが難しいことがわかる。

 ここでは、各球団最後に30本塁打を記録した選手が誰なのかを見ていきたい。ヤクルト、ソフトバンクに加え、巨人、広島、日本ハム、楽天、オリックス、西武の8球団が2020年代で30本塁打以上記録した選手が表れている。山川は西武時代の22年に41本塁打を放っており、2球団で最後の30本塁打以上の打者となっている。

 ロッテはホームランラグーンを設置した2019年にこの年日本ハムから加入したレアードが32本塁打を放ち、球団では05年のイ・スンヨプ以来のシーズン30本塁打を達成となった。

 意外なのは、打線を売りにするDeNAの最後にシーズン30本塁打以上放ったのが、41本塁打を放ち本塁打王となったソト、31本塁打を放ったロペスの2019年が最後なこと。オースティン、牧秀悟は30本塁打を達成したことがない。

 また、この企画は2016年11月17日にも『各球団最後の「30本塁打」は誰だった?』というタイトルで記事配信を行なっているが、阪神の最後の30本塁打以上は、2010年に47本塁打を放ったブラゼルと変わらずだった。

 30本どこか20本塁打放つのも難しくなった現代のプロ野球。野球の華であるホームラン。来季はたくさんのアーチが見たいところだ。

◆ 各球団最後の30本塁打

▼ 巨人

41本 岡本和真(2023年)

▼ 阪神

47本 ブラゼル(2010年)

▼ DeNA

43本 ソト(2019年)

31本 ロペス(2019年)

▼ 広島

38本 鈴木誠也(2021年)

▼ ヤクルト

33本 村上宗隆(2024年)

▼ 中日

35本 ゲレーロ(2017年)

▼ ソフトバンク

34本 山川穂高(2024年)

▼ 日本ハム

31本 中田翔(2020年)

▼ ロッテ

32本 レアード(2019年)

▼ 楽天

32本 浅村栄斗(2020年)

▼ オリックス

32本 杉本裕太郎(2021年)

▼ 西武

41本 山川穂高(2022年)