JR四国は、2025年3月15日のダイヤ改正で特急列車の運転体系を一部見直すとともに、利用状況を踏まえた一部列車の運転取りやめなど実施すると発表した。牟岐線で上下各1本のみの運転となっていた特急「むろと」は、ダイヤ改正に合わせて運転を取りやめることとなった。
牟岐線では、2019年3月のダイヤ改正まで特急「むろと」(徳島~牟岐間)を上下各3本、特急「ホームエクスプレス阿南」(徳島~阿南間)を上下各1本設定していたが、パターンダイヤの導入に合わせて特急列車の運転本数を減らし、現在は特急「むろと」のみ、朝の時間帯に上り1本(阿波海南駅から牟岐駅まで普通列車、牟岐駅から徳島駅まで「むろと2号」として運転)、夕夜間に下り1本(徳島発牟岐行の「むろと1号」として運転)を設定している。
2025年3月のダイヤ改正で、牟岐線は徳島~阿南間のパターンダイヤ時間帯を拡大。下りは現行の「むろと1号」(徳島駅19時33分発)が運転取りやめとなり、代わって徳島駅19時30分発の普通列車を設定することで、普通列車が徳島駅を毎時0・30分に発車する時間帯を拡大(現行は9時30分から19時0分まで。ダイヤ改正後は9時30分から20時30分まで)する。
上りは阿南駅を19時台以降に発車する普通列車の時刻を見直し、同駅を毎時26・56分に発車する時間帯を拡大(現行は9時26分から18時56分まで。ダイヤ改正後は9時26分から19時56分までとし、20時台にも阿南駅20時56分発の普通列車を設定)する。
なお、下り・上りともにパターンダイヤ時間帯の普通列車が増える一方、夜間の普通列車(下りは徳島駅を21時台以降、上りは阿南駅を21時台以降に発車する列車)が減便となっている。ダイヤ改正で朝の上り「むろと2号」(阿南駅の発車時刻は7時49分)も運転取りやめとなるが、阿南駅を7~8時台に発車する上り普通列車の時刻に変更はない。