現地時間1日に行われたセリエA第14節・インテル戦の最中に意識を失ったフィオレンティーナのU-21イタリア代表MFエドアルド・ボーヴェが、フィレンツェのカレージ病院を退院した模様だ。同13日、イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』
をはじめとするイタリアの複数メディアが伝えている。
ボーヴェはインテル戦のスターティングメンバーに名を連ねていたが、試合開始から約16分が経過した頃、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)のチェックによって試合が中断していた際、靴ひもを結んで立ち上がった後、ふらふらと歩いた直後に突如ピッチ上に倒れ込んだ。メディカルスタッフによる応急処置を経て、担架に運ばれると、救急車で病院に緊急搬送。同試合は再開されることなく、中断となっていた。
容態が心配されるなか、フィオレンティーナは現地時間2日にクラブ公式サイト上で声明を発表。「エドアルド・ボーヴェは静かな夜を過ごした後、今朝目覚め、抜管されたことを発表します」と明かし、意識もハッキリとしていることを伝えていた。
今回の『ガゼッタ・デロ・スポルト』の報道によると、取り外し可能な除細動器を埋め込む手術を受けたボーヴェは、現地時間13日にフィレンツェのカレージ病院を退院。同紙は「ボーヴェは近いうちに『ヴィオラ・パーク』(フィオレンティーナのトレーニング施設)を訪れ、チームメイトやラッファエレ・パッラディーノ監督に挨拶し、その後リハビリのプロセスが始まる予定だ」と、同選手の今後の動向について伝えている。
2002年5月16日生まれのボーヴェは、現在22歳。地元クラブであるローマのユース出身で、2021-22シーズンより正式にトップチームの一員となった。今年8月にはフィオレンティーナにローン移籍。今季はここまで公式戦14試合に出場して1ゴール4アシストをマークしていた。