ニッポン放送・森田耕次アナウンサー

◆ いつでもみんなのプロ野球!実況アナルーム12月のテーマは“背番号”

 「私自身が今年ショウアップナイターのベンチレポーターとしてデビューしまして、去年までは地方局では放送していたんですけど、今年はショウアップナイターのデビュー戦があって、その日がベイスターズの小園健太投手のデビュー戦。一緒にデビュー戦ということで注目したわけです」。

 カープファンのニッポン放送・森田耕次アナウンサーは、DeNAの背番号『18』を背負う小園健太についてまずは語ってくれた。

 小園は4月10日の中日戦でプロ初登板・先発するも、2回2/3を投げ、7被安打、5失点でほろ苦いプロ初登板となった。森田アナは「小園選手の背番号が三浦監督が着けていた18番。登板前日のインタビューの時に小園投手も“責任のある背番号だし、伝統もあるけれども18番は小園だと言われるくらい結果を残したい”と話していたんですね。ドラフト1位で期待も大きく入ってきたんですが、残念ながら初登板の日は敗戦投手になって、それっきり一軍で投げることはなく今シーズンも終わっちゃったんですけども、この背番号の重さを感じるとは思いますが、まだまだ若いですし来シーズン成長して活躍する姿を見たいなと。同じデビュー戦を飾った仲間のような感じで、小園投手の背番号18に負けずに頑張ってほしいなというところですね」とエールを送った。

◆ 大田泰示の背番号55

 森田アナは続いて、今季限りで現役を引退した大田泰示氏についても語ってくれた。大田氏は巨人、日本ハム、DeNAの3球団、16年間の現役生活を送ったが、09年に巨人でプロ入りしてから5年間着けていたのが日米通算507本塁打を放ったゴジラの愛称で親しまれた松井秀喜氏が背負っていた『55』。

 森田アナは「大田選手も、松井秀喜さんの背番号55番を背負い期待されていたけれども、結局ジャイアンツではあまり活躍できなかった。引退の会見の時に話していたのは、“背番号に見合った活躍ができない中、重圧を感じることは正直あった”こういう話をしていたんですよね」と明かした。

「伝統ある背番号というのはいかに選手にとっても重いものなのかなと。大田選手の会見からも感じましたし、小園選手の初登板も相当緊張したらしいので、背番号の重さはすごいんだろうなと感じました。大田選手は移籍した日本ハムでは重圧から解放されたかのような活躍ぶりだったので、相当期待が重すぎたのかなというような気もした今シーズン。小園選手、引退した大田選手でそれをすごく感じましたね」と球団の顔が背負った伝統ある番号を着ける難しさについて語った。

◆ 応援するカープの背番号に

 森田アナがファンである広島は、「カープで言うと、選手は大変だろうけど、ファンとしたらいい背番号をつけてもらって、若い選手に活躍してほしい。期待をするわけです」と話したように、背番号1、6といった一桁の番号が空いている。

 「カープは伝統あるいい背番号がかなり残っておりまして、例えば1番。前田智徳、鈴木誠也が着けた1番、まだ空いています。6番も梵とか安部が着けたあと空いている。25番はまだ監督が着けているというね。ここはどうなのかと。三浦監督は小園投手に18を譲って、81に変えたわけじゃないですか。そろそろ新井監督の25番を継いでくれる選手が出てきてほしい」。

 さらに森田アナは「選手はプレッシャーかもしれないですけど、ファンとしては伝統あるいい背番号を背負って、若い選手が活躍する姿を見てみたい」と若手の奮起を期待した。

(ニッポン放送ショウアップナイター)