英語でのコミュニケーションにおいて、感謝を伝えたいときにまず思いつく表現は「Thank you (very much)」ではないでしょうか。ですが気がつけば、何度も何度も「Thank you」と言い続け、「同じ事ばかり言っている……」と感じたことはありませんか?
そこで今回は「Thank you」以外で感謝を伝える表現を20個紹介します。日常的なものはもちろん、フォーマルなものまでさまざまなフレーズをお届け。ぜひ、多彩なフレーズを覚え、気持ちにあてはまる表現で感謝を伝えてみてはいかがでしょう。
■日常シーンで使えるカジュアルな15フレーズ
1. I'm grateful.
深い感謝の念を伝えたいときに使われます。使う際は、理由として"for~(理由)"を加えるのが一般的です。
例:I'm greatful for your help.(助けてくれてありがとう)
2. I'm thankful.
英語で「ful」という語尾は「~でいっぱい」という意味があります。ですので「感謝でいっぱいです」という意味になります。
3. I'm forever in your deb.
感謝の気持ちを表しつつ、「これからもその感謝を忘れないよ」というニュアンスを持ちます。"forever"は「永遠に」、"your debt"は「あなたのおかげ」という意味です。
4. You're a lifesaver.
相手の行為のおかげで大変助かったときに使う比較的カジュアルなフレーズで、親しい間柄で使われることが多いでしょう。"lifesaver"とは「命の恩人」という意味で、大げさな印象を含む、多少冗談めかした表現です。
5. Cheers!
一般的には、アルコールを飲む前などの「乾杯!」の場面でよく用いられますが、イギリス英語では親しい間柄で「ありがとう」や「さようなら」を伝えるシチュエーションで用いられます。
6. Thanks a million.
親しい間柄で用いられる言葉で、"Thank you"だけでは伝えきれない「本当にありがとう」といった意味になります。"a million"は「100万回」なので、「100万回ありがとう」=「めちゃめちゃありがとう」と、多少ジョーク感がある表現と言えるでしょう。
7. I'm touched.
感謝の気持ちとともに、「想像できなかった!」という驚きや感動を含めた表現です。"touched"というのは、(体に)触れられたというよりも(心に)触れられたというニュアンスがあります。"I was touched by your words."と言えば、感謝の気持ちとともに「あなたの言葉に感動した!」というニュアンスが出せますよ。
8. I owe you one.
感謝を伝えるとともに、「この感謝を忘れず、いつか恩返しをしたい」といったニュアンスを含みます。owe(借りがある)なので、直訳すれば「あなたに一つ借りがあります」、つまり「あなたのおかげです」と表現できるでしょう。
9. I can't thank you enough.
TOEICなどのテストをはじめ、さまざまなシチュエーションでよく耳にする表現です。「感謝してもしきれません」という意味で、深い謝意を伝えるときに用いられます。
10. My gratitude is endless.
"gratitude"とは「感謝」という意味で、「私の感謝は終わらない」という意味になります。Thank you very muchでは言い表せない感謝を伝えます。
11. Thanks for everything.
"Thank you"に近い表現ですが、「すべてに感謝しています」というニュアンスで、一日の終わりに「今日一日ありがとう」という感じで使用されます。使用頻度も高い日常的なフレーズですのでぜひ覚えておきましょう。
12. Big thanks!
親しい間柄で用いられることの多い、カジュアルなフレーズです。文字通り「大感謝」のようなニュアンスです。
13. Much obliged.
16の"I'm obliged to you.(大変恐縮です)"を親しい間柄で使用したいときに使われる、多少カジュアルさも兼ね備えた表現です。"Much obliged."はイギリス英語圏でよく使われます。
14. You shouldn't have!
相手が何か自分のためにしてくれたことに対して、「わざわざありがとう」と伝えるときに使用します。直訳すると、「あなたはやるべきではなかったのに」となりますが、ここでは「(ここまでのことをしてくれなくてもよかったのに)わざわざありがとう」という意味合いになります。相手の心遣いに感謝するときに使えるでしょう。
15. Hats off to you!
感謝と尊敬を示すカジュアルな言い回しです。Hats offとは、「帽子をとる」すなわち、日本語の「脱帽する」という意味になります。相手への感謝とともに「そんなことまでしてくれたの!?」=「脱帽しました」というニュアンスが出せますよ。
■ビジネスシーンで使われる5つの表現
16. I'm obliged to you.
大変フォーマルな表現です。ビジネスやかしこまった場面で、自分より立場の上の人に対して使用します。日本語に置き換えると、「大変恐縮です」といったニュアンスになります。
17. Much appreciated.
ビジネスなどのフォーマルな場面で感謝を示す表現としてよく耳にします。"I really appreciate it."とすると、さらに丁寧な表現となります。
18. Kudos to you.
目上の人が、自分より下の立場の人に使用するケースが多いです。努力や成果を認めるニュアンスがあり、日本語では「〇〇さんに拍手」「ご苦労様」という感じで使用されます。
19. Props to you.
上司から部下に伝えられることが多い表現で、日本語では「敬意を表します」というニュアンス。語源は「proper respect」(適切な尊敬)にあります。先輩が後輩から何かプレゼントをもらうようなシチュエーションで使われることが多いでしょう。
20. I'm really indebted to you.
フォーマルな場面で用いられるフレーズです。"indebted to ~(~に借金がある)"を使った表現は直訳すると、「借金するほどあなたに借りを作りました」の意味。例文は次の通りです。
例:I'm indebted to you for helping me get obtain my degree.(私の学位取得を助けてくれて感謝しています)
「ありがとう」と一言で言っても、シチュエーションによってさまざまな表現があります。ぜひ、使用場面にあわせて"ありがとう"を使いわけてみてはいかがでしょう。