AndroidとiPhoneには、いろいろな点で違いがあります。Android/iOS両対応をうたうアプリは機能的にほとんど差がないものの、OS独自の機能の多くは互換性がありません。たとえば、ファイルやデータの受け渡しに便利な近距離通信機能といえば、iPhoneはAirDrop、Androidはクイック共有(旧ニアバイシェア)ですが、iPhoneとAndroidの間では利用できません。

では、眼の前にあるAndroid端末にWEBページが表示されていて、それをiPhoneのWEBブラウザで表示したいときにはどうすれば? iPhone同士であればWEBページのアドレス(URL)をAirDropすればいいし、Android同士もクイック共有で対処できます。しかし、AndroidとiPhoneの間では、その方法が使えません。

Android端末側が自由に操作できる状態で、LINEやメールが使える状態であれば、iPhone側にURLを転送すればいいものの、自分の持ち物でないなどそれらアプリに頼れない状況も考えられます。

そんなときには、iPhoneで「テキストをスキャン」を実行しましょう。WEBページが表示されている端末側でURLを表示しておき、iPhone側のSafariのURLバーをタップして「自動入力」→「テキストをスキャン」の順に実行すると、カメラでURLを読み取ることができます。

この方法は、あらかじめURLを表示しておくひと手間はあるものの、アプリや通信機能を必要としない点で優れています。Android端末に限らず、パソコンやテレビ、印刷物にも応用できるため、一度試してみては?

  • 「テキストをスキャン」を使えば、アプリや通信機能に頼らず他の端末上のWEBページをiPhoneで開けます