バイエルンに所属する日本代表DF伊藤洋輝が、戦列復帰に向けて屋内でのトレーニングを再開したようだ。12日、ドイツ紙『ビルト』が伝えている。
現在25歳の伊藤はジュビロ磐田で頭角を表すと、2021年夏にシュトゥットガルトへレンタル加入し、翌年夏に完全移籍への移行が発表された。3シーズンに渡って最終ラインの主軸として活躍し、公式戦通算97試合の出場で2ゴール5アシストをマーク。今夏には欧州屈指の名門バイエルンが契約解除金の3000万ユーロ(約48億円)を支払い獲得に漕ぎ着けた。
新天地での活躍が期待されていた伊藤だが、現地時間7月28日に行われたデューレン(ドイツ4部)との練習試合で中足骨を骨折し、新シーズン開幕目前で無念の負傷離脱。10月にはボールを使った個別トレーニングを重ね、復帰に近づいているとも報じられたが、先月にはクラブから中足骨の再手術実施が発表され、現在に至るまで離脱が続いている。
そんな伊藤が実戦復帰に向けた一歩を踏み出したようだ。『ビルト』が報じたところによると、地時間12日木曜日にバイエルンの屋内トレーニング施設でメディカルスタッフとともにリハビリに励む同選手の姿が確認されたとのこと。年明け以降の復帰に向けて、比較的強度の高いメニューでのコンディション調整を開始した可能性が高いと報じられている。
なお、伊藤が在籍するバイエルンは今夏に就任したヴァンサン・コンパニ監督のもとで好調を維持。ブンデスリーガでは10勝3分無敗で首位を快走しているほか、リーグフェーズ第6節までを終えたチャンピオンズリーグ(CL)では直近3連勝を飾り、10位につけている。