ユーエム・サクシードは12月12日、「お城ファンが実際に訪れた日本のお城ランキングTOP300」(2024年版)」を発表した。同ランキングは、お城ファン向けアプリ「ニッポン城めぐり」のGPS位置情報ビッグデータ(2023年12月1日~11月30日)をもとに算出した。

  • お城ファンが実際に訪れた日本のお城ランキングTOP300

同ランキングは、日本100名城・続日本100名城などの一般的に良く知られる城郭はもちろん、天守等の建物が存在する城郭だけでなく、遺構が残っていない城跡も含め、北は北海道・南は沖縄まで全国に実在した3,000城を対象としている。GPS位置情報データが元になっているため、山城など通常では入場者がカウント出来ない城郭も対象となる。

今年は、コロナ禍直前の2019年に1位を獲得した「松本城」がトップに返り咲いた。2位は「松江城」(島根県松江市)、3位「姫路城」(兵庫県姫路市)、4位「岡山城」(岡山県岡山市)、5位「犬山城」(愛知県犬山市)、6位「会津若松城」(福島県会津若松市)、7位「彦根城」(滋賀県彦根市)、8位「小田原城」(神奈川県小田原市)、9位「大坂城」(大阪府大阪市)、10位「駿府城」(静岡県静岡市)という結果に。

昨年5月に新型コロナウイルスが感染症法上の5類となったことから、今年は1年を通して行動制限がなく、その影響か東北地方(仙台城12位、山形城45位など)や沖縄県(首里城74位、勝連城181位など)の城郭が軒並み順位を上げており、これまで控えられていた都市部から遠方への訪問意欲が回復した結果と思われる。

近年天守のリニューアルやその他建造物の復元・修復などの整備を行った城郭の多くが引き続き上位を維持する一方、ニッポン城めぐりが実施した周遊企画の影響により、静岡県下田市の「下田城」(153位)や、岡山県瀬戸内市の「砥石城」(228位)が初めてランクインするなど、ハード面・ソフト面それぞれの施策が集客に効果を上げていること読み取れる。

11位~30位までは以下のとおり。  

11位「弘前城」(青森県弘前市)
12位「仙台城」(宮城県仙台市)
13位「二条城」(京都府京都市)
14位「岡崎城」(愛知県岡崎市)
15位「岐阜城」(岐阜県岐阜市)
16位「躑躅ヶ崎館」(山梨県甲府市)
17位「名古屋城」(愛知県名古屋市)
18位「松山城」(愛媛県松山市)
19位「福山城」(広島県福山市)
20位「上田城」(長野県上田市)
21位「江戸城」(東京都千代田区)
22位「篠山城」(兵庫県丹波篠山市)
23位「熊本城」(熊本県熊本市)
24位「高島城」(長野県諏訪市)
25位「福井城」(福井県福井市)
26位「浜松城」(静岡県浜松市)
27位「龍岡城」(長野県佐久市)
28位「和歌山城」(和歌山県和歌山市)
29位「丸岡城」(福井県坂井市)
30位「洲本城」(兵庫県洲本市)