JR西日本は13日、奈良~大阪間で土休日に臨時列車として運行している特急「まほろば」について、ダイヤ改正を行う2025年3月15日から定期運行を開始し、同年4月から車両の内外装に奈良の魅力を表現したリニューアル車両で運行すると発表した。
現行の特急「まほろば」は、土休日に大和路線(関西本線)・おおさか東線経由で奈良~新大阪~大阪間を結ぶ臨時列車として運転。ダイヤ改正を行う2025年3月15日以降は定期列車となり、土休日に大阪駅9時58分発・奈良駅10時57分着、奈良駅16時21分発・大阪駅17時15分着の上下各1本を運転する。いずれも奈良~大阪間で途中の法隆寺駅と新大阪駅に停車する。
リニューアル車両は計2編成を投入。第1編成「安寧」(あんねい)は2025年4月5日、第2編成「悠久」(ゆうきゅう)は2025年秋頃の投入を予定している。古事記に「国のまほろば(素晴らしいところ)」とうたわれ、古くから大陸の異文化を取り入れ、多様性を受容し、いまなおその面影をとどめる奈良。この世が安寧の楽園となることを思い、その文化を万世(万葉)へと守り続けてきた悠久の時間。奈良を体現する2つの魅力「安寧」と「悠久」を新生特急「まほろば」に込めたという。
ロゴマークは唐草文様をモチーフとし、鹿や金魚、大和野菜など奈良らしい要素を組み込んだデザインに。リニューアル車両は車内の全席にコンセントを設け、車内Wi-Fiを利用可能。荷物スペースを設置し、車いすスペースも拡大する。