DeNA・浜地真澄(写真:萩原孝弘)

◆ リリーフ期待の右腕

 DeNAは13日、現役ドラフトで阪神から獲得した浜地真澄投手の記者会見を球団事務所にて行った。

 阪神では19年に初マウンドを踏み、6年間で通算126試合に登板。2022年には52試合に登板し防御率1.14、3勝1敗21ホールドでブルペンを支えた右腕は「8年間阪神タイガースにいて、そこを離れるのは最初はやっぱり寂しい気持ちはありました」と素直な心境を吐露。しかし「外から見てDeNAさんはすごい明るくていいチームだなと思ったので、嬉しく思っています」と笑顔を浮かべた。続けて「球場も甲子園に比べて狭いと思いますし、それ以上に打線がえげつないイメージなので。そこもすごい嬉しかった」と今まで脅威だった打線が味方につくことに喜んだ。また「僕の長所はまっすぐだと思ってるので、そこをしっかり磨くことと、投手陣もレベル高いですし、まず自分のこう技術磨いていくことがチームのためにもなるのかなと思ってるので。まずは自分のために頑張らないとなとは思ってます」と目を光らせた。

 会見に同席した常務取締役チーム統括本部の萩原龍大本部長は「基本リリーバーでお願いしたい。強いストレートを持っている。今回の現役ドラフトの中では我々が1番評価した選手です。我々のチームとの相性がいいんじゃなかろうかと思っていますし、うちの施設など持ってる武器を全部使い倒してもらいたい」と期待を口にした。

 それを受けて「1つ上に高校の先輩の坂本(裕哉)さんはいますし、中学の先輩の三嶋(一輝)さんもいらっしゃるので」と馴染やすさも実感しながら「本当にレベルは高いと思ってますし、外から見ててもすごくいいピッチャーがたくさんいるので。そこに入っていくのは大変ですけど、やるしかないと思ってるので、しっかりと割って入っていけるように頑張りたいなと思います」とベイスターズのストロングポイントのリリーバー陣の一角に食い込むと意気込んだ。

 続けて「去年タイガースも日本一になったんですけど、僕自身は貢献できた体感はなかったです。その体感がなかったので、僕は優勝トロフィーを触らなかった」と忸怩たる思いを抱えていた告白しつつ「ベイスターズで掲げられるぐらいの成績を1年間残したいなと思っています」と言い切った浜地。来季は青い52番の背番号を背負い、横浜のために腕を振る覚悟は整った。

取材・文・写真:萩原孝弘