◆ 交渉期限は現地時間1月24日
ロッテからポスティングシステムを利用してMLB移籍を目指す佐々木朗希投手(23)について、すでに20球団以上が獲得に興味を示しているようだ。現地時間12日までに米複数メディアが報じている。
佐々木は同9日にポスティング申請が完了し、MLB球団との交渉が解禁。代理人のジョエル・ウルフ氏はテキサス州ダラスで行われたウィンターミーティングで現地メディアの取材に応え、20球団以上から佐々木について問い合わせを受けていることを明かした。
かねてより有力候補とされているドジャースやパドレスに加え、ヤンキースやレッドソックスといった名門球団も獲得意思を表明。近年のポストシーズンで躍進を見せるフィリーズやメッツ、レンジャーズも興味を示しているようだ。また、マリナーズは球団OBのイチロー氏が交渉に参加する可能性があるという。
さらに、カブスやジャイアンツなど大都市に本拠地を構える球団だけでなく、タイガースやツインズ、レッズなど小・中規模マーケットの球団も接触を図っていることが現地メディアに報じられた。低迷が続くホワイトソックスやロッキーズも将来のエース候補の獲得を狙っている。
また、ウルフ氏は「彼の日本での経験を踏まえると、小・中規模マーケット球団の方が有益かもしれない。私がそう伝えたわけではないし、彼がどのように考えているかはわからないが、小さなマーケットにいる方が彼にとってメリットが多いかもしれない」と言及。『25歳ルール』が適用される佐々木は契約規模が制限され、昨季の山本由伸のような大型契約を結ぶことはできない。大都市の強豪球団に限らず、資金力に劣る球団にも争奪戦を制す可能性がある。
佐々木は2019年のドラフト会議で1位指名を受けてロッテに入団し、2021年にデビュー。2022年4月10日のオリックス戦では史上16人目となる完全試合を達成した。NPB通算64試合で29勝15敗、394回2/3を投げて防御率2.10、505奪三振という成績だった。