契約満了となった霜田監督(写真は今年6月のもの) [写真]=渡邉俊介

 松本山雅FCは12日、霜田正浩監督との契約満了に伴い、来季の契約を結ばないことを発表した。

 現在57歳の霜田監督は、現役時代にフジタ工業や京都紫光クラブ、横河電機でプレー。引退後以降は、大塚製薬徳島ヴォルティスのコーチやFC東京の強化部部長補佐、Y.S.C.C.横浜の監督、ジェフユナイテッド千葉のヘッドコーチなどを務めたほか、日本サッカー協会(JFA)技術委員長も歴任した。

 2017年8〜12月にシント・トロイデン(ベルギー)でコーチを務めた後、レノファ山口FCやサイゴンFC(ベトナム)、大宮アルディージャでの監督を経て、2023年から松本の指揮官に就任した。

 昨季を9位で終えて迎えた今季は2024明治安田J3リーグを16勝12分け10敗、勝ち点「60」の4位で終え、2024J2昇格プレーオフに進出した。準決勝を突破して決勝まで進んだものの、3位カターレ富山との一戦は後半アディショナルタイムに同点弾を許し、2-2で終了。リーグ戦年間順位によって2021年以来のJ2リーグ復帰とはならなかった。

 契約満了が決まった霜田監督は松本のクラブ公式サイトで以下のようにコメントを発表している。

「契約満了に伴い退任することになりました。松本での2年間、昇格をミッションにして全身全霊を注いできましたが、最後にあのような形で結果を出せなかったこと、本当に悔しくて残念で、応援いただいた皆さんに申し訳なく思っています。選手たちが躍動し、日々成長し、チームとしても魅力あるフットボールで結果を出したかったです」

「ただ、2年間アルウィンでの指揮はとても感動的で、指導者として幸せに溢れた空間でした。勝った後も負けた後も、ホームでもアウェイでも、晴れていても雨の日も、いつも僕らの背中を押してくれたサポーターの皆さん、会社をあげて応援いただいたスポンサーの方々、皆さんに昇格という結果で恩返しができなかったことだけが心残りです」

「社長をはじめフロントスタッフ、トップチーム強化本部、テクニカルスタッフ、メディカルスタッフ、マネージャーたち、アカデミースタッフ、一緒に戦ってくれてありがとう。サポーターのみんな、スポンサーの方々、ボランティアの皆さん、松本の街の皆さん、本当に本当にありがとうございました。霜田正浩」