カンファレンスリーグ(ECL)・リーグフェーズ第5節が12日に各地で開催された。
無傷の4連勝を飾って首位を走るチェルシーは、アスタナの本拠地に乗り込んだ。キックオフ前の時点で気温-9度と極寒のスタジアムでキックオフを迎えた一戦は、14分にペドロ・ネトからのスルーパスで右サイドを破ったマルク・グイウが先制ゴールを奪うと、続く19分にもネトの折り返しをグイウがねじ込んで追加点。39分にはセットプレーからレナト・ヴェイガが追加点を奪うと、直後に1点を返されたものの、3-1でタイムアップ。5連勝を飾り、ラウンド16へストレートインできる8位以内を確定させた。
同じく4連勝を飾るレギア・ワルシャワは、ホームにルガーノを迎えた。試合は序盤の11分、好調の森下龍矢が早速仕事を果たす。レギア・ワルシャワが右サイドを攻略し、折り返しに待っていたマルク・グアルの放ったシュートがクロスバーに嫌われると、こぼれ球に森下が反応。ダイビングヘッドでゴールネットを揺らし、公式戦、そしてECLでも2試合連続ゴールを記録した。しかし、レギア・ワルシャワは40分にコーナーキックから同点ゴールを許すと、74分にもセットプレーから失点し、1-2で逆転負け。大会初黒星を喫した。
ここまで2勝1分1敗の成績を残すユールゴーデンは、勝ち点で並ぶヴィキングル・レイキャヴィークの本拠地に乗り込んだ。試合はスコアレスで迎えた62分に動く。ユールゴーデンは敵陣右サイドでのボール奪取から丁寧にパスを繋ぐと、ペナルティエリア手前左寄りの位置へ駆け上がった小杉啓太が、横パスを呼び込んで左足一閃。強烈なミドルシュートを突き刺し、ユールゴーデンが先制に成功。小杉の加入後公式戦2点目で先手を取ったユールゴーデンは、直後にも追加点を奪う。1点を返された終盤には退場者も出したが、2-1で逃げ切りに成功し、3連勝を飾った。
ヘントはホームでTSCを3-0で破り、今大会3勝目を記録。渡辺剛はフル出場、伊藤敦樹は先発で75分までプレーし、シュミット・ダニエルはベンチ入りしたものの出番はなかった。ハーツは敵地でコペンハーゲンに0-2で敗れ、小田裕太郎は73分から途中出場。HJKヘルシンキはモルデとのホームゲームを2-2のドローで終えており、田中亜土夢は72分からピッチに立った。
なお、ECLはチャンピオンズリーグ(CL)、ヨーロッパリーグ(EL)とは異なり、リーグフェーズは6試合の開催となる。既にチェルシーがラウンド16へのストレートインを確定させたほか、現時点で勝ち点「8」以上を積み上げているチームも、決勝トーナメントプレーオフに出場する24位以内でリーグフェーズを終えることを決めている。
リーグフェーズ第5節の結果と順位表は下記の通り。第6節は19日に開催される。
◆【リーグフェーズ第5節結果】■ヴィキングル・レイキャヴィーク(アイスランド) 1-2 ユールゴーデン(スウェーデン)
■アスタナ(カザフスタン) 1-3 チェルシー(イングランド)
■コペンハーゲン(デンマーク) 2-0 ハーツ(スコットランド)
■フィオレンティーナ(イタリア) 7-0 LASKリンツ(オーストリア)
■イスタンブール・バシャクシェヒル(トルコ) 3-1 ハイデンハイム(ドイツ)
■レギア・ワルシャワ(ポーランド) 1-2 ルガーノ(スイス)
■HJKヘルシンキ(フィンランド) 2-2 モルデ(ノルウェー)
■オリンピア・リュブリャナ(スロベニア) 1-4 サークル・ブルッヘ(ベルギー)
■ペトロクブ・フンチェシュティ(モルドバ) 0-1 ベティス(スペイン)
■ディナモ・ミンスク(ベラルーシ) 2-0 ラーン(北アイルランド)
■ノアー(アルメニア) 1-3 APOEL FC(キプロス)
■ヘント(ベルギー) 3-0 TSC(セルビア)
■オモニア・ニコシア(キプロス) 3-1 ラピード・ウィーン(オーストリア)
■シャムロック・ローヴァーズ(アイルランド) 3-0 ボラツ・バニャ・ルカ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)
■ザ・ニュー・セインツ(ウェールズ) 0-2 パナシナイコス(ギリシャ)
■ムラダー・ボレスラフ(チェコ) 1-0 ヤギエロニア・ビャウィストク(ポーランド)
■ザンクト・ガレン(スイス) 1-4 ヴィトーリア・デ・ギマランイス(ポルトガル)
■パフォス(キプロス) 2-0 ツェリェ(スロベニア)
順位:チーム(勝ち点/得失点)
1位:チェルシー(15/17)
2位:ヴィトーリア・デ・ギマランイス(13/7)
3位:フィオレンティーナ(12/11)
4位:レギア・ワルシャワ(12/10)
5位:ルガーノ(12/4)
6位:シャムロック・ローヴァーズ(11/7)
7位:サークル・ブルッヘ(10/5)
8位:ヤギエロニア・ビャウィストク(9/6)
—ノックアウトステージ進出—
9位:ラピード・ウィーン(10/3)
10位:APOEL FC(10/3)
11位:ユールゴーデン(10/2)
12位:パフォス(9/4)
13位:ヘント(9/1)
14位:オリンピア・リュブリャナ(9/1)
15位:ハイデンハイム(9/0)
16位:コペンハーゲン(8/2)
17位:ベティス(7/0)
18位:パナシナイコス(7/-1)
19位:ヴィキングル・レイキャヴィーク(7/-1)
20位:ボラツ・バニャ・ルカ(7/-3)
21位:オモニア・ニコシア(6/0)
22位:ムラダー・ボレスラフ(6/-2)
23位:ハーツ(6/-3)
24位:イスタンブール・バシャクシェヒル(5/-3)
—決勝トーナメントプレーオフ進出—
25位:ツェリェ(4/-1)
26位:モルデ(4/-2)
27位:TSC(4/-4)
28位:アスタナ(4/-4)
29位:HJKヘルシンキ(4/-5)
30位:ザンクト・ガレン(4/-8)
31位:ノアー(4/-9)
32位:ザ・ニュー・セインツ(3/-4)
33位:ディナモ・ミンスク(3/-5)
34位:LASKリンツ(2/-10)
35位:ペトロクブ・フンチェシュティ(1/-9)
36位:ラーン(0/-10)
【大会方式について】
リーグフェーズは上位8チームがノックアウトステージに進出(ストレートイン)。9位から24位のチームはホーム&アウェイ形式の決勝トーナメントプレーオフへ回ることになる。ストレートインした8チームと決勝トーナメントプレーオフで勝利した8チームの計16チームで、ノックアウトステージが実施される。
リーグフェーズ終了時点で勝ち点が並んだ場合、得失点差、得点数で多い方が上位となる。それでも決着がつかない場合、リーグフェーズで対戦した8チームが獲得した合計のポイント数(8チームの勝ち点合算)が多い方が上位となる。