ソフトバンク・吉田賢吾 (C)Kyodo News

 日本ハムは9日に開催された『2024年度現役ドラフト』でソフトバンクの吉田賢吾捕手を獲得した。

 ソフトバンクから日本ハムに移籍した選手は活躍する傾向にある。22年オフにソフトバンクにFA移籍した近藤健介の人的補償で加入した田中正義は16年ドラフト1位でソフトバンクに入団し、21年にリリーフで18試合に登板して防御率2.16をマークしたが、故障に泣いたシーズンが多かった。

 日本ハムに移籍した23年、開幕一軍を掴むと、3・4月は11試合・10回を投げ、6ホールド、2セーブ、防御率2.70と好スタートを切る。5月に入ってから本格的に抑えに転向し、7日の楽天戦ではプロ初勝利、同月は6セーブを挙げた。前半戦を31試合、2勝2敗7ホールド、14セーブ、防御率2.40の成績で、自身初となるオールスターゲームにも出場。後半戦に打ち込まれる試合もあったが、最終的にはシーズン自己最多の47試合、2勝3敗8ホールド、25セーブ、防御率3.50。

 移籍2年目となった今季も4月5日の西武戦から5月22日のオリックス戦にかけて15試合連続無失点を記録するなど、前半戦37試合に登板して、2勝2敗10ホールド、15セーブ、防御率1.78。オールスター明けに昨季と同じように打たれるケースが増えたが、最終的には前年を上回る53試合に登板し、4勝4敗12ホールド20セーブ、防御率2.17と日本ハム移籍後はブルペンに欠かせない存在となっている。

 水谷瞬は昨年の現役ドラフトで日本ハムに加入。ソフトバンクでの5年間は一軍出場がなかったが、移籍した日本ハムではチャンスを掴み、交流戦史上最高打率.438をマークするなど、交流戦MVPを獲得。オールスターゲームにも出場するなど、97試合に出場して、打率.287、9本塁打、39打点の成績を残した。

 出戻りという形ではあるが、鶴岡慎也も17年オフにソフトバンクからFA宣言し、日本ハムに復帰している。復帰1年目となった18年はソフトバンク最終年の29試合の出場を大きく上回る101試合に出場。打率.243、2本塁打、22打点、盗塁阻止率は.294だった。

 ソフトバンクから日本ハムに移籍した若手選手は2年連続で活躍している。田中正、水谷に続き、吉田も新天地で自分の居場所を掴みたい。

▼直近10年でソフトバンクから日本ハムに移籍した選手

【2017年オフ】

鶴岡慎也(FA)

18年成績:101試 率.243 本2 点22

【2022年オフ】

田中正義(人的補償)

23年成績:47試 2勝3敗8H25S 防3.50

【2023年オフ】

水谷瞬(現役ドラフト)

24年成績:97試 率.287 本9 点39

【2024年オフ】

吉田賢吾(現役ドラフト)

25年成績:?