スイス女子代表監督時代のニルス・ニールセン氏(写真は2022年10月のもの)

 日本サッカー協会(JFA)は12日、なでしこジャパン(日本女子代表)の新監督に、デンマーク人のニルス・ニールセン氏(53)が決定することを発表した。

 1993年からオーデンセの下部組織で指導者としてのキャリアをスタートさせたニールセン氏は、2013年から2017年までデンマーク女子代表監督を務め、2018年から2022年まではスイス女子代表を指揮。その後は、マンチェスター・シティの女子チームにおけるテクニカルダイレクターを務めていた。

 なでしこジャパンは今夏のパリオリンピック終了後、2021年10月から同代表チームの指揮を執っていた池田太前監督が退任。後任人事が難航する中で、10月に行われた韓国女子代表との国際親善試合は佐々木則夫女子委員長が監督代行を担っていた。

 なでしこジャパンの指揮官としては史上初の外国人監督となるニールセン氏は、JFAを通じて「新たな刺激とアイディアを新しい目線をもってチームに注入し、選手やスタッフと協力して成功に導き、タイトルを獲得したいです」とコメントし、新たな仕事への意欲を滲ませた。新指揮官の初陣は、2025年2月にアメリカで行われる『2025 SheBelieves Cup』のオーストラリア女子代表戦となる見込みだ。

■ニールセン氏のコメント
なでしこジャパンの新監督にご指名いただき、非常に光栄で誇りに思います。宮本会長、佐々木委員長とは、これまでの選考プロセスにおいて、なでしこジャパンをどのように次のレベルに引き上げるかについて非常に建設的でプロフェッショナルな話し合いができたことに感謝しています。

高い技術を備え、才能にあふれた日本代表選手たちと活動できることを大変嬉しく思いますし、これまでの指導者の皆さんの素晴らしい業績に自分がこれからさらに積み上げていけることにワクワクしています。私の就任により、新たな刺激とアイディアを新しい目線をもってチームに注入し、選手やスタッフと協力して成功に導き、タイトルを獲得したいです。

日本はこれまで長きにわたり世界のチームに刺激を与えてきました。今後もさらにそのような状況を続けられるよう、全員でハードワークしていきたいと思います。
ファン、パートナー、メディアの皆さんも引き続き、新生なでしこジャパンを応援いただけるよう、よろしくお願いします。

■ニールセン氏の指導歴
1993年~1994年 オーデンセBK U-17男子監督
1995年~2000年 FCコペンハーゲン U-17男子監督/U-19男子監督
2001年 オールボーBK U-19男子監督
2002年~2006年 ABコペンハーゲン U-19男子監督/U-21男子監督(暫定)
2006年~2008年 U-15/U-16/U-18 デンマーク代表監督
2008年~2010年 ブレンビーIF U-15男子監督
2011年 ブレンビーIF U-19男子監督
2012年 U-19デンマーク代表アシスタントコーチ、
U-18デンマーク代表監督
2013年 U-21デンマーク代表監督(暫定)
2013年~2017年 デンマーク女子代表監督
2018年 U-20中国女子代表アシスタントコーチ
2018年~2022年 スイス女子代表監督
2023年~2024年 マンチェスター・シティ 女子テクニカルダイレクター