岩政大樹監督 [写真]=J.LEAGUE

 北海道コンサドーレ札幌は12日、岩政大樹監督を新指揮官として招へいしたことを発表した。

 札幌は2018年にミハイロ・ペトロヴィッチ前監督を招へいすると、就任1年目でクラブ史上最高位となるJ1での4位に入り、翌年にはYBCルヴァンカップ準優勝を果たした。7シーズンに渡って長期政権を築いてきた同監督だが、今シーズンはケガ人が相次いだこともあり、勝ち点を積み上げられず、19位でのJ2降格が決定。今シーズン限りでの退任が発表されていた。

 新指揮官に就任するのは、元鹿島アントラーズ監督の岩政大樹氏に決定。現在42歳の岩政氏は、現役時代に鹿島アントラーズを中心に活躍し、2008年1月には日本代表に初招集。FIFAワールドカップ南アフリカ2010やAFCアジアカップ2011にも出場した。鹿島退団後はタイのBECテロ・サーサナFC(現:ポリス・テロFC)、ファジアーノ岡山、東京ユナイテッドFCを渡り歩き、2018年10月に現役引退を発表した。

 引退後、上武大学サッカー部監督として指導者のキャリアを始めると、2022年に古巣鹿島のコーチに就任し、レネ・ヴァイラー監督の解任を受けて、同シーズン途中からトップチーム監督の座に就いた。翌2023シーズンはリーグで5位、YBCルヴァンカップではプレーオフステージ敗退、天皇杯では3回戦敗退という結果に終わり、同年限りで契約満了を迎えた。退任後、2024年1月からベトナムのハノイFCで指揮を執ったあと、同年9月から今季終了まで東京学芸大学蹴球部のコーチを務めていた。

 札幌の監督就任に際し、岩政監督は下記のコメントをクラブ公式サイトに残している。

「北海道コンサドーレ札幌の監督に就任することになりました、岩政大樹です。私が感銘を受け、参考にさせていただいてきたコンサドーレの攻撃的なフットボールを継承し、さらに前進させていきます。北海道、札幌、そしてコンサドーレには大きな可能性があります。ここにしかない空気、ここにしかない文化でここにしかないフットボールを作り上げていきましょう。皆さん、よろしくお願いします!」