アーセナルに所属するU-19イングランド代表MFマイルズ・ルイス・スケリーに称賛の声が集まっている。
チャンピオンズリーグ(CL)リーグフェーズ第6節が現地時間11日に行われ、アーセナルは本拠地『エミレーツ・スタジアム』にモナコを迎えた。序盤から主導権を握ると、34分にガブリエウ・ジェズスの折り返しを受けたブカヨ・サカのゴールで先制に成功。後半は南野拓実を投入したモナコの攻撃に手を焼くも、78分にサカ、88分にカイ・ハヴァーツが追加点を奪い、3-0で快勝した。
この試合では下部組織出身の18歳ルイス・スケリーが左サイドバック(SB)として先発出場を果たした。先制した場面では、中央に絞った位置から前方のジェズスへ絶妙なスルーパスを通し、サカのゴールの起点に。イタリア代表DFリッカルド・カラフィオーリやウクライナ代表DFオレクサンドル・ジンチェンコ、日本代表DF冨安健洋らの負傷によりチャンスを掴んだ生え抜きの若手が、欧州最高峰の舞台で存在感を放った。
データサイト『Opta』によると、ルイス・スケリーはこの試合で47本中45本のパスを通し、パス成功率「96%」を記録していたとのこと。現地紙『イブニング・スタンダード』は10点満点の採点で「7点」を付け、「アカデミー生にとってはCL初先発。中盤にポジションを移し、ジンチェンコの役割を果たした。先制点の場面ではラインを抜ける見事なパスを通した。年上のチームメイトからも明らかに信頼されている」とそのパフォーマンスを称賛した。
2ゴール1アシストをマークし勝利に大きく貢献したサカはルイス・スケリーのパフォーマンスについて「彼のことを誇りに思うが、驚いてはいない。僕は彼がトレーニングで何をしているかを見ている。他の選手や監督もだ。彼のことを信頼しているし、世界中に実力を示したことを嬉しく思う。これが彼にとって始まりに過ぎないことを願っているよ」とコメント。また、ミケル・アルテタ監督も次のように賛辞を送っている。
「とても誇らしく思う。彼にとってはCLでの初先発だったが、見ているだけで楽しくなった。誰かにチャンスを与え、キャリアを変え始めるきっかけを与えられるのは光栄だ。彼は確かにチャンスを掴んだ。信頼の置ける選手であり、この環境でこのレベルのプレーをできるのは素晴らしい。パフォーマンスには非常に満足しているよ。今日の彼は自分がそのレベルにあることを証明した」
なお、ルイス・スケリー本人は先発起用を試合当日の昼食時に知ったと明かしつつ、「自分に完全に自信があり、精神的な準備も整えてきた。試合に臨む準備はできていたよ。とても嬉しいし、初先発の機会を与えられたことに感謝している。これからも全力でチームに貢献していきたい」とコメントしている。
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