帝国データバンクは、企業において2024年はどんな年であったのか、今年1年の事業活動を表す漢字について発表。アンケート期間は2024年12月6日~10日、有効回答企業数は1,320社、インターネットにて実施された。
今年(2024年)1年間の事業活動を表す漢字について企業へ尋ねたところ、昨年に続き1位は「変」となった。選ばれた理由として、「アメリカ大統領や日本の首相が変わり、世の中の仕組みも変化が激しい」(化学品製造)、「変わらなければ埋没してしまう」(医薬品・日用雑貨品小売)と、国内外のさまざまな変化に直面するなかで、企業自身も前向きに変化した1年と捉えられていた。
2位は「耐」、3位には「忍」が続いた。「耐えるを選んだ理由は人手不足により現状維持が精一杯なため」(建設)、「価格転嫁できる状況にはなく、耐え忍ぶ我慢の一年であった」(飲食料品卸売)と、物価高や人手不足などの困難な状況に耐え忍ぶ企業が多かった。
4位は、新商品や新入社員、新事業、新拠点など新たな挑戦を表す「新」のほか、「忙」と「高」が並んだ。
「経済の回復に後押しされ、多くの新たなチャレンジができた一年」(金融)や、「この一年、業務は多忙を極め嬉しい悲鳴となった」(専門サービス)、「原料高や人件費高、物価高、株高だったため」(飲食料品小売)といった声が聞かれた。
同社によると、2024年は政権交代などを含め国内外で起こる変化や、物価高および人手不足などに耐え忍ぶ企業が引き続き多かった一方で、企業自らも変わり新たな挑戦に取り組むなど、変化を前向きに捉えて対応する姿が見られたという。