株に投資して、いつもよりお得に旅行を楽しんでみませんか? 株主優待を活用することで、宿泊や交通費を抑えた旅行を実現できるかもしれません。旅行好きな方にぴったりな株主優待を提供している銘柄を5つご紹介します。

株に投資して、いつもよりお得に旅行を楽しんでみませんか? 株主優待を活用することで、宿泊や交通費を抑えた旅行を実現できるかもしれません。例えば、ホテルの割引券や航空券の割引、さらには新幹線の運賃が安くなる優待も。この記事では、旅行好きな方にぴったりな株主優待を提供している銘柄を5つご紹介します。

◆温泉地でのんびり過ごしたいなら「ティーケーピー」

ビジネスホテルやリゾート研修施設、温泉旅館を運営する大手企業ティーケーピー<3479>。株主になると、ホテルやレストランなどの対象施設で利用できる優待券がもらえます。

ティーケーピー<3479>株価・株式情報

具体的には、保有株式数に応じて1万円分の優待券を年に1回もらえます。優待券は「ISHINOYA熱海(静岡)」「石のや伊豆長岡(静岡)」「レクトーレ箱根強羅(神奈川)」などのホテル7施設と、「鉄板焼 天燈 Ran Tan(東京)」など4つのレストランで利用できますよ。

◆ANA国内線を優待価格で!「ANAホールディングス」

全日本空輸(ANA)を中心とするエアライングループの持株会社であるANAホールディングス<9202>。株主になると、「株主優待番号案内書」が送られ、ANA国内線を優待価格で利用できるなどの特典があります。

ANAホールディングス<9202>株価・株式情報

具体的には、保有株式数に応じた枚数の案内書を年に2回もらえます。案内書に記載された株主優待番号を航空券予約時やチェックイン時に登録することで、通常運賃のおよそ5割引となる株主優待価格が適用に。コードシェア便含む国内全路線の片道1区間、1名分に利用可能で年末年始などの繁忙期やプレミアムクラスも対象です。

権利確定日(発行基準日)は3月末と9月末なので、3月末までに100株保有していれば、来年の年末までには2枚の株主優待番号案内書がもらえることになります。有効期限はそれぞれ1年間で、期限内であれば予約の変更も可能です。購入後にキャンセルをして払い戻しを受けたとしても、期限内であれば株主優待番号を再利用でき、使い勝手のよい優待です。

このほか、100株以上保有の株主を対象に「ANAインターコンチネンタルホテル東京」などの対象ホテルで宿泊室料が20%割引になる優待冊子ももらえます。

◆優待のW使いでさらにお得になる「共立メンテナンス」

学生寮や社員寮などを運営する寮事業と、ビジネスホテルやリゾートホテルを運営するホテル事業を主力とする共立メンテナンス<9616>。株主優待は、「優待割引券」と「リゾートホテル優待券」の2種類があります。優待割引券は、自社グループの温泉宿やリゾートホテル、ビジネスホテル「ドーミーイン」をはじめ、スパ、レストランなど、幅広いジャンルに使用できます。

共立メンテナンス<9616>株価・株式情報

例えば、100株の保有で1000円分の割引券1枚を年に2回もらうことができ、3月末時点で3年以上長期保有していれば1枚追加でもらうことができます。さらに自社のリゾートホテルを優待料金で利用できるリゾートホテル優待券は、100株の保有につき1枚を年に2回もらえます。

これは専用サイトからの予約が必要となりますが、平日なら通常料金の約30%割引、休前日や特日などは約10%割引の優待料金が適用される大変お得な優待です。うれしいのが、これら2つの優待は併用できるところ。リゾートホテル優待券で株主優待料金を適用し、現地精算のときに優待割引券を使って宿泊料金を支払うなんてこともできます。

◆豊富なリゾート優待がある「東急不動産ホールディングス」

東急沿線エリアを中心にマンション・ビルの賃貸を行う、総合不動産大手の東急不動産ホールディングス<3289>。株主優待では年に2回、リゾートホテルの優待券などをもらえます。

東急不動産ホールディングス<3289>株価・株式情報

①宿泊優待券は、全国15カ所にある東急グループのリゾートホテル「ホテルハーヴェスト」を優待価格で利用できるものです。

また、②宿泊優待共通券は、「ROKU KYOTO, LXR Hotels & Resorts」や「旧軽井沢KIKYOキュリオ・コレクションbyヒルトン」などのリゾートホテル4施設と、全国31カ所にある「東急ステイ」が対象です。例えば、「ROKU KYOTO, LXR Hotels & Resorts」なら対象プランの室料から10%引きとなります。

③スポーツ優待共通券は、全国各地にあるゴルフ場12施設とスキー場5施設を優待価格で利用できます。

そのほか、500株以上の保有で会員制シェアオフィスの月額プラン優待券や、JR東⽇本とのコラボ株主優待券ももらえます。コラボ株主優待券は、「東京ステーションホテル」などのJR東⽇本グループホテル58施設で10~20%ほどの割引が適用されるほか、JR東⽇本グループのレストランやスキー場を優待価格で利用できます。

◆新幹線が半額になる「西日本旅客鉄道(JR西日本)」

西日本最大の鉄道旅客会社である西日本旅客鉄道<9021>。北陸から近畿・中国・九州北部までを営業地域としています。優待の目玉は、JR西日本エリア内の片道運賃や特急券・指定席券(4列車まで)・グリーン券の料金が5割引となる株主優待鉄道割引券です。例えば、100株の保有でこの割引券を1年に1枚もらうことができます。有効期限は1年間で、年末年始の混雑するシーズンも使用できます。

西日本旅客鉄道<9021>株価・株式情報

グリーン券も一律で半額になるので、指定席や自由席を利用するよりもお得感はアップ。グリーン車でゆったり新幹線の旅をする際に割引券を使用するのがおすすめです。ただし、グランクラス、グリーン個室など一部の特別なシートでは運賃のみの割引となるほか、一部対象外もあります。

このほか、100株以上を保有すると一律でもらえるJR西日本グループのホテルや百貨店、京都鉄道博物館で利用できる割引券もあります。

ここまで、お得に旅行を楽しめる株主優待の銘柄を5つ紹介しました。旅行好きの方は、ぜひ旅行計画を立てながら投資先も検討してみてはいかがでしょうか。

(監修:酒井富士子/経済ジャーナリスト・オールアバウトマネーガイド)

※株主優待に関する情報は、記事執筆時点(記事執筆時点で株式分割している場合は株式分割後)のものになります。詳細につきましては、各社が発表している株主優待内容をご確認ください

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文=All About 編集部