女優の綾瀬はるかが、2025年放送のNHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』の語りを務めることが12日、発表された。

綾瀬はるか

大河ドラマ第64作となる本作の主人公は、“江戸のメディア王”として時代の寵児になった快男児・蔦屋重三郎。天下泰平、文化隆盛の江戸時代中期に、喜多川歌麿、葛飾北斎、山東京伝、滝沢馬琴を見出し、日本史史上最大の謎のひとつ“東洲斎写楽”を世に送り出した人物の波乱万丈の生涯を描く。横浜流星が主人公の“蔦重”こと蔦屋重三郎を演じ、脚本は、大河ドラマ『おんな城主 直虎』、NHKドラマ『大奥』シリーズなどの森下佳子氏が務める。

綾瀬は、明和の大火を無事逃れ、復興した吉原に戻ってきた九郎助稲荷として語りを担当。この稲荷が、吉原を、江戸を、そして蔦重(横浜流星)を、天から見守り、時に蔦重に寄り添いながら、物語を案内していく。

綾瀬の大河ドラマへの参加は、『八重の桜』(2013)で主演を務めたほか、『いだてん~東京オリムピック噺~』(2019)に続き3作目となる。

綾瀬は「オファーを頂いた時から務まるかなと緊張感がありました。監督やプロデューサー、そして脚本家の皆さんのご要望やアドバイスを頂きながらどんなナレーションにしていくか、話し合い録音をしていきました。時代劇は昔の難しい言葉も出てきますし、大河ドラマは多くの登場人物も出てきます。 視聴者の皆様を物語へと誘い、そして蔦屋重三郎をはじめ物語の中に生きる人々に寄り添っていくようなナレーションになれば良いなと思っています。頑張ります! 2025年大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』を是非お楽しみ下さい」とコメントしている。

【編集部MEMO】
“べらぼう”とは、そもそも「たわけ者」「バカ者」という意味で、それが時を経て、「甚だしい」「桁外れな」という「普通を超える」さまを表す言葉に変化。江戸の言葉の「べらんめえ」の語源ともいわれている。