サカの2ゴールもありアーセナルが完勝 [写真]=Getty Images

 チャンピオンズリーグ(CL)・リーグフェーズ第6節が11日に行われ、アーセナル(イングランド)とモナコ(フランス)が対戦した。

 ここまで両チームは3勝1分1敗とまったく同じ成績を残しており、勝ち点「10」で並んでいる。アーセナルは第1節でアタランタ(イタリア)と0-0で引き分けた後、パリ・サンジェルマン(フランス)、シャフタール・ドネツク(ウクライナ)相手に連勝を飾ったが、第4節でインテル(イタリア)に0-1と敗北。それでも、前節は守田英正が所属するスポルティング(ポルトガル)相手に5-1とゴールラッシュを見せ、第6節では2度目の連勝を目指す。

 一方のモナコは第1節でバルセロナ(スペイン)に2-1で勝利すると、第2節では荻原拓也が所属するディナモ・ザグレブ(クロアチア)と2-2で引き分けたものの、ここからツルヴェナ・ズヴェズダ(セルビア)、ボローニャ(イタリア)相手に連勝。だが、前節はベンフィカ(ポルトガル)との撃ち合いを2-3で落として初黒星を喫しており、連敗は避けたいなかで今節のアウェイゲームを迎える。モナコに所属する南野拓実はベンチから出番を待つ。

 試合は立ち上がりからホームチームが主導権を握り、25分にはこの日最初のチャンスを構築。最終ラインでボールを持ったヤクブ・キヴィオルが左足でロングフィードを送ると、抜け出したガブリエウ・ジェズスGKと1対1のチャンスを迎える。ジェズスは胸トラップから右足で狙ったものの、ここはGKラドスワフ・マイェツキが立ちはだかる。

 直後にはピッチ中央付近でガブリエウ・マルティネッリがボールを奪ったところから、前を向いてスルーパスを送り、再びジェズスにビッグチャンスが到来。ティロ・ケーラーに寄せられながらも右足を振ったものの、またもGKマイェツキに阻まれる。

 アーセナルとしては決定機を仕留め損なう嫌な展開かと思われたが、34分には先制点をゲット。敵陣右サイドでボールをキープしたマルティン・ウーデゴーアがサイドを変えると、マイルズ・ルイス・スケリーは寄せてきたマグネス・アクリウシェをうまく剥がして、左足でスルーパスを送る。ボックス左で顔を上げたジェズスがグラウンダーのクロスを送ると、ファーサイドに詰めていたブカヨ・サカがダイレクトで押し込み、アーセナルが均衡を破った。

 勢いに乗るアーセナルは続く39分、ピッチ中央付近で相手のバックパスを掻っ攫ったウーデゴーアが、GKと1対1のチャンスを迎えるも、ファーサイドを狙ったシュートはわずかに枠の外へ。前半はこのままアーセナルの1点リードで終了した。

 後半に入ると、1点ビハインドのモナコベンチが動く。スングトゥ・マガッサに代えて南野を送り出し、より攻撃的な布陣へシフトした。後半立ち上がりはモナコが流れを引き寄せ、良い形が攻撃に転じるシーンが増加。63分には左サイド深い位置からの折り返しに南野が反応するも、シュートはジャストミートせずにGKダビド・ラヤの正面へ。65分には左サイド高い位置でインターセプトした南野がボックス内へ預け、反転したブリール・エンボロが右足を振り抜くも、シュートは枠を捉えきれない。

 嫌な流れを断ち切りたいアーセナルは、64分にユリエン・ティンバー、ジョルジーニョ、レアンドロ・トロサール、73分にはカイ・ハヴァーツを送り出し、状況を好転させようと試みる。トロサールを中心にカウンターへ移る場面はありながら、良い形でフィニッシュを完結させるシーンは限られていたが、78分には待望の瞬間が到来。モナコのビルドアップに対してハイプレスをかけると、モハメド・サリスからのバックパスが弱くなったところへハヴァーツが猛追。GKマイェツキはなんとか先に触るも、ボールはサカの元へ渡り、背番号7は冷静に左足でゴールネットを揺らした。

 この得点で勝利を決定付けたアーセナルは、88分にもボックス右から放ったサカのシュートを、ハヴァーツがコースを変えてゴールネットを揺らす。アーセナルがダメ押しの3点目を奪い、試合はタイムアップを迎えた。

 この結果、アーセナルがCLの戦いで再び連勝街道へ戻った。一方、モナコはこれで2連敗となり、ラウンド16へのストレートインに向けて非常に苦しい1敗となった。

 次節、アーセナルは2025年1月22日にディナモ・ザグレブと、モナコは21日にアストン・ヴィラ(イングランド)と、共にホームで対戦する。

【スコア】
アーセナル 3-0 モナコ

【得点者】
1-0 34分 ブカヨ・サカ(アーセナル)
2-0 78分 ブカヨ・サカ(アーセナル)
3-0 88分 カイ・ハヴァーツ(アーセナル)