今や私たちの生活と切り離すことができない「ポイント」。dポイントや楽天ポイント、PayPayポイントなどさまざまなポイントが溢れる中、近ごろよく耳にするのが「Vポイント」です。「以前のTポイント」として知られるVポイントですが、実はあまりよく知らないという人も多いかもしれません。そこでこの記事では、Vポイントの基本やお得な貯め方、使い方を解説します。
Vポイントってどんなポイント?
Vポイントは、サービス開始20周年を迎えた「Tポイント」と三井住友カードが提供する「Vポイント」が統合したことで生まれた共通ポイントサービスです。
日本初の共通ポイントサービスであるTポイントは、TSUTAYAのレンタル会員証から始まり、コンビニやスーパー、ドラッグストア、飲食店、衣料店、家電量販店など生活に密着したあらゆるライフシーンで利用できるポイントサービスに成長しました。
一方のVポイントは、景品交換など限られた用途でしか使用できなかったクレジットカードのポイントを、ECやコンビニなどでVisaとして広い範囲で利用できるよう、SMBCグループの共通ポイントとして始まったものです。
そんな2つの共通ポイントサービスが統合されて2024年4月22日にスタートしたのが、「青と黄色のVポイント」です。約16万店舗(2024年8月末時点)の提携先に加え、国内Visa加盟店の750万店舗、世界の1億店舗で利用できるため、貯まる場所や使える場所を意識することなく、いつでもどこでも利用できます。
なお、これまで貯めていたTポイントは自動的にVポイントに移行されますが、従来のTカードやアプリはこれまで通りポイントを貯めたり使ったりできます。三井住友カードで貯まったVポイントも、これまで通り使えます。
Vポイントの効率的な貯め方
Tポイントと統合されたことでますます貯めやすくなったVポイント。特に、これからご紹介する点を意識すると、より効率的にポイントを貯められるようになります。
1. TカードやモバイルVカード、三井住友カードを併用する
今回のTポイントとVポイントの統合で最も変わったのは、三井住友カードを使うと、ポイントがさらに貯まりやすくなったという点です。
Vポイント提携先で支払いをした場合、統合前はTカードの提示でショッピングポイントは貯まりましたが、決済方法は人によってまちまちであったため、貯まるポイントはバラバラで効率的ではありませんでした。しかし統合後は、TカードやモバイルVカードを提示し三井住友カードで決済することで、Vポイントをダブルで貯められるようになったのです。
Vポイントを貯めるなら、まずは「TカードまたはモバイルVカードの提示」と「三井住友カードでの決済」を組み合わせましょう。
2. 対象の飲食店ではポイントカードの提示とあわせて7.5%還元
三井住友カードでは、ローソンやマクドナルド、モスバーガーなど一部のコンビニ・飲食店でスマホを使ったタッチ決済をすると、7%のポイント還元となる特典があります。さらに、Vポイントの提携先かつ7%還元の対象店においては、ポイントカードの提示(0.5%)とスマホのタッチ決済(7%還元)を組み合わせれば、7.5%もの還元が受けられます。
7.5%還元となる店舗は、ガスト、バーミヤン、しゃぶ葉、ジョナサン、すき家、はま寿司、ココス、ドトールコーヒーショップ、エクセルシオール カフェです。
また、セブン-イレブンでは、セブン-イレブン公式アプリからVポイントの利用設定をしたうえで、決済に三井住友カードのスマホのタッチ決済を使うと、最大10%のポイントが還元されます。セブン-イレブンでのレジでは、まず公式アプリで会員コードを提示し、そのうえで三井住友カード(NL/Olive)のスマホのタッチ決済で支払いをします。
最大10%のうち0.5%はセブンマイル、9.5%はVポイントで還元され、セブンマイルをVポイントに交換することもできます。Vポイントの貯まりやすさを考えて利用する店舗を選ぶと、外食やコンビニでのお買い物の際もどんどんポイントが貯まってお得ですね。
3. Vポイントアッププログラムで最大20%還元も
三井住友カードには、さらにポイントが貯まるお得なサービスも用意されています。対象カードを持つ2親等以内の家族を1人「家族ポイント」サービスに登録すると、セブン-イレブンやマクドナルドなど対象のコンビニ・飲食店での利用金額合計200円(税込)につき、+ 1%のポイントが還元されます。
なお、家族ポイントに招待した人、された人それぞれに+ 1%ずつ加算され、5人以上の登録では最大+ 5%となります(登録は最大9人まで、6人以上の場合でも最大+ 5%)。つまり、上記2のサービスと合わせると、最大12%(12.5%)もの還元が受けられます。
これに加え、三井住友銀行・SMBCモビット・住友生命・SBI証券が提供する「Vポイントアッププログラム」対象サービスを利用すると、合計で最大20%のポイント還元も。
Vポイントアッププログラムを利用して対象のコンビニや飲食店での支払いに三井住友カードを使うと、通常のポイントに加えて利用金額200円(税込)につきVポイント1ポイントが加算され、最大8%が還元されます。
家族ポイントへの登録や銀行・証券会社のサービスと組み合わせて利用すると、Vポイントがグッと貯まりやすくなりますね。
Vポイントはどうやって使う?
ポイントは貯めるだけでなく使ってこそ意味がありますが、貯めたVポイントはどのように使うのがお得なのでしょうか。
Vポイントは、Vポイント提携先である約16万店舗で1ポイント=1円で利用できます。また、V会員番号とSMBCグループのIDを連携することでポイントを合算でき、さらに、「VポイントPayアプリ」を利用すると、国内Visa加盟店の750万店舗、世界の1億店舗でもVポイントを1ポイント=1円で使えるようになります。
また、VポイントPayアプリはクレジットカード番号が発行されるため、クレジットカード登録することでECサイトでも利用可能。Vポイントを三井住友カードの支払いにも充てられますので、実質的な節約にもつながります。
さらに、三井住友銀行、SBI証券など各種金融サービスでも使えます。SBI証券では手持ちのポイントで1ポイントから投資でき、NISAにも対応。ポイントで投資できるなら、これまで尻込みしていた人も気軽な気持ちで一歩を踏み出せそうですね。
活用しないともったいないVポイント
かつてのTポイントとVポイントが統合したことで、新しく生まれ変わったVポイント。三井住友カードでの決済と合わせることで、より貯めやすいポイントへと進化しました。多くのポイントがある中、Vポイントは活用しないともったいないポイントの一つです。まずは、三井住友カードの利用、そしてVポイントがお得に貯まる店舗の利用を意識してみてはいかがでしょうか。