クラフトサケ事業を展開する天郷醸造所は、国内で一番新しい酒蔵となる天郷(あまのさと)醸造所を福岡県・福智町に2025年5月に開業する。
来春に誕生するクラフトサケ醸造所『天郷醸造所』は、日本の伝統文化である"酒"を通じて、世界に向けて地域が持つ魅力を発信していくという。
同社は、福智町の魅力と価値をより深く感じてもらい、滞在を促すための新たな取り組みとして、クラフトサケ醸造所誘致プロジェクトを発足。本プロジェクトでは、上野焼や地元の特産物との相乗効果を生む拠点として、観光客と地域住民の交流を深める場を目指しているという。
福智町は、2006年に金田町・方城町・赤池町の3町が合併した、人口が2万1,000人ほどの町。町名の由来にもなっている標高901メートルの福智山は、年間20万人を超える登山客が訪れる九州地方を代表する山のひとつとなっている。
産業の中心は、レモンや梨やいちごなどの果物のほか、米も特産品。特に上野地区は「水源の森百選」のひとつである福智山のふもとに位置し、福智山の水源林から湧き出る水に恵まれている。
天郷醸造所 代表取締役の中山雄介氏は「2025年3月、私の生まれ故郷である福岡県福智町に、新ジャンル「クラフトサケ」の醸造所『天郷醸造所』を建設し、5月の開業を予定しています」と、生まれ故郷での開業であることを明かした。
また、「かつて筑豊炭鉱で栄えた町の歴史を未来につなげる挑戦であり、クラフトサケを通じて地域のまちづくり、産業づくり、人づくりを推進し、福智町から日本文化を世界へ発信する新たな一歩です」と、コメントを寄せた。