逆転勝利を収めたバイエルン [写真]=Getty Images

 チャンピオンズリーグ(CL)・リーグフェーズ第6節が10日に行われ、シャフタール・ドネツク(ウクライナ)とバイエルン(ドイツ)が対戦した。

 ここまで5試合を消化したリーグフェーズで3勝2敗を記録し、勝ち点「9」の13位につけているバイエルン。ディナモ・ザグレブとの初戦を大勝で飾った同クラブだったが、以降は連敗を喫して黒星先行と苦しい状況に追い込まれてしまう。しかし、その後は連勝を達成して復調。3連勝を目指して26位シャフタール・ドネツクとの一戦に臨む。

 試合は、開始早々の5分にシャフタール・ドネツクが均衡を破る。ダニロ・シカンがロングボールをハーフライン付近で収め、パスを受けたオレクサンドル・ズブコフが持ち運びながら左へ大きく展開。サイドのスペースを駆け上がってきたケヴィンにボールが渡ると、対応に入ったキム・ミンジェのタイミングを外して右足を一振り。シュートはサイドネットに吸い込まれ、ファーストシュートでシャフタール・ドネツクが先制した。

 リードを許したバイエルンだったが、直後の11分にゲームを振り出しへと戻す。自陣でポゼッションを行う相手に対し、前線から連動したプレスを敢行。レオン・ゴレツカがスライディングでボールを奪うと、ヨシュア・キミッヒが素早く縦に差し込みカウンターへ移る。トーマス・ミュラーを経由してミカエル・オリーズにパスがわたり、こぼれ球を拾ったコンラート・ライマーがシュート。豪快に決め切って同点に追いついた。

 猛攻を仕掛けるバイエルンは、45分に再びカウンターでゴールを奪う。最終ラインよりビルドアップを試みた相手からレロイ・サネがインターセプト。ジャマル・ムシアラがドリブルでペナルティエリア内に侵入しつつ、自身の右脇に走り込んできたミュラーにラストパスを出す。ワンタッチで確実にネットを揺らし、バイエルンが逆転に成功した。

 後半も変わらずゲームはバイエルンのペースに。すると、70分にアウェイチームがリードを広げる。サシャ・ボエによるシュートを防ごうと、アラー・グラムが体を投げ出してブロックに入る。しかし、アフター気味にボエと接触したため、主審はバイエルンにPKを与えた。これをオリーズが沈め、バイエルンが追加点を挙げた。

 その後も87分にムシアラ、90+3分にオリーズが得点を挙げる。結局、試合は5-1で終了し、バイエルンが3ポイントを掴み取った。次節は来年1月22日に行われ、シャフタール・ドネツクはホームでスタッド・ブレスト(フランス)と対戦。バイエルンはアウェイでフェイエノールト(オランダ)と対戦する。

【スコア】
シャフタール・ドネツク 1-5 バイエルン

【得点者】
1-0 5分 ケヴィン(シャフタール・ドネツク)
1-1 11分 コンラート・ライマー(バイエルン)
1-2 45分 トーマス・ミュラー(バイエルン)
1-3 70分 ミカエル・オリーズ(PK/バイエルン)
1-4 87分 ジャマル・ムシアラ(バイエルン)
1-5 90+3分 ミカエル・オリーズ(バイエルン)