PKを決めたモハメド・サラー[写真]=Getty Images

 チャンピオンズリーグ(CL)リーグフェーズ第6節が10日に行われ、ジローナ(スペイン)とリヴァプール(イングランド)が対戦した。

 ホームのジローナは、昨季ラ・リーガ3位と躍進を遂げたが、今季は第16節を終えて暫定9位(1試合未消化)。4日に行われたコパ・デル・レイ2回戦では4部のUDログローニョにPK戦の末に敗れ、直近のラ・リーガ第16節もレアル・マドリードに0-3で敗戦。初挑戦のCLでも1勝4敗の30位と敗退圏内に沈んでいる。

 一方、アウェイのリヴァプールは、プレミアリーグで11勝2分1敗と首位に立ち、CLでは無傷の5連勝スタートと絶好調。7日に開催予定であった第15節エヴァートン戦が悪天候で延期になったことで、つかの間の休息を得て、今節を迎えた。GKアリソンは負傷から復帰後、初のスタメン入り。日本代表MF遠藤航はベンチスタートになった。

 試合は立ち上がりからリヴァプールがボールを支配し、ジローナが守備ブロックを敷いてからのカウンターを狙う構図となった。リヴァプールは4分にコーナーキックからジョー・ゴメスがヘディングシュート。一方、ジローナも12分にアレハンドロ・フランセス、18分にミゲル・グティエレスが決定的なシュートを放つなど、両チームともにゴールに迫った。

 その後も、リヴァプールは35分にモハメド・サラーのスルーパスで抜け出したダルウィン・ヌニェスが決定的なシュート。しかし、ジローナの守護神GKパウロ・ガッサニーガが一対一をセーブして得点を許さない。対するジローナも38分にヤセル・アスプリージャが枠を捉えるミドルシュートを放つが、今度はリヴァプールGKアリソンが横っ飛びで好セーブ。両GKの好パフォーマンスで前半はスコアレスで折り返した。

 後半も立ち上がりから互いにゴールに迫るが、なかなか得点は動かない。それでもジローナを深くまで押し込み、攻め続けたリヴァプールが59分に試合を動かす。ペナルティエリア内でルイス・ディアスがドニー・ファン・デ・ベークに足を踏まれて、スパイクが脱げると、主審はプレーを流したがVARが介入。オンフィールドレビューの結果、リヴァプールにPKが与えられた。63分、このPKをサラーが冷静に決めて、貴重な先制点を奪った。

 その後も、リヴァプールが1点をリードしたまま時計の針が進む。すると、89分にルイス・ディアスとの交代で遠藤がピッチへ送られた。遠藤はプレミアリーグ第12節サウサンプトン戦以来、公式戦4試合ぶりの途中出場となった。

 試合はこのまま危なげなくリヴァプールが1点差を守って勝利。CL唯一の開幕6連勝で勝ち点を18に伸ばし、8位以内に与えられるラウンド16出場権の獲得が決定的となった。一方、敗れたジローナは公式戦5試合未勝利となった。

【スコア】
ジローナ 0-1 リヴァプール

【得点者】
0-1 63分 モハメド・サラー(PK/リヴァプール)