休職経験者の97%がストレス実感 原因トップは「職場の人間関係」
Rodinaは2024年12月10日、ストレスコントロールに関する調査の結果を発表した。同調査は2024年11月13日~18日、メンタルヘルスの不調により休職した経験のある全国の20~60歳の会社員100名を対象にインターネットで実施した。
企業に所属する全国の20~60歳のなかで、メンタルヘルスの不調により休職した経験のある人を対象に、直近一年間でストレスを感じたことがあるか聞いたところ、97%の方が「ある」と回答。メンタルヘルスの不調から回復し復職した人でも、ほぼ全ての方が復職後にストレスを実感していることがわかった。
ストレスを感じた際に現れる症状について聞いたところ、「気疲れする」(67%)と回答した人がもっとも多い結果に。その他の回答は拮抗し、「不安感」(59%)「イライラする」(58%)「不眠」(53%)「意欲の低下」(53%)などの回答が、半数以上の人が回答した。
ストレスを感じる原因について聞いたところ、半数以上の人が「職場の人間関係」(57%)と回答した。前問の結果から、職場での人間関係で気疲れをしてしまい、ストレスを溜めている方が多いことがうかがえる。次いで、「将来の不安」(46%)「仕事や業務内容」(45%)「自身の健康・体調」(44%)などの回答も多い結果となった。
ストレスを感じた際に相談する相手として、「家族」(45%)がもっとも多い結果となった。また、誰にも相談しないと回答した人が24%であったことから、ストレスを感じた際に76%の人が誰かに相談することがわかった。
一方、「上司・同僚(12%)」と回答した人が一番少なかったことから、前問までの結果より、職場での悩みやストレスが多いことから、違う環境の方に相談したい気持ちが強いことがうかがえる結果となった。
ストレスを感じた際に、ストレスを緩和するために取った行動を聞いたところ、「休息を取った」(54%)と回答した人がもっとも多い結果となった。
次いで、「自分の好きなことに取り組む時間を作った」(36%)「身近な人に相談した」(33%)と回答した人が多くいることがわかった。仕事が終わったあとなどに趣味や自身の自由な時間を作ることで、うまくストレスを対処している方が多いことがうかがえる。
今回の調査では、休職経験者の人は職場での気遣いから人間関係に悩まれている人が多いことがわかった。ストレス社会と叫ばれる昨今、97%の方が直近一年間でストレスを感じていることから、余暇の時間にうまくストレスをコントロールできるかが重要になっている。また今回の調査では、ストレスを緩和するために「専門家に相談した」という回答が29%もあることから、一人で抱え込まずに専門家に相談することも手段の一つである。