コリンチャンスを浮上させたラモン・ディアス監督 [写真]=Getty Images

 コリンチャンスを指揮するラモン・ディアス監督が、降格圏に沈んでいたブラジル名門をコパ・リベルタドーレス2025出場圏に導いた。8日、ブラジルメディアの『グローボ・エスポルチ』が報じた。

 1993年に開幕したJリーグで横浜マリノス(現・横浜F・マリノス)のゴールハンターとして活躍したディアス氏は、同年に28ゴールを挙げてJリーグ初代得点王に輝いた。現役引退後は指導者として、南米や中東のクラブチームやパラグアイ代表などを指揮し、昨年7月中旬にヴァスコ・ダ・ガマの監督に就任。当時、20チーム中19位と低迷し、降格濃厚と見られていたヴァスコの残留を達成した。

 そんなディアス監督率いるヴァスコは、2024年のカンピオナート・ブラジレイロ・セリエA(ブラジル全国リーグ1部)で飛躍を目指すもスタートダッシュに失敗。1勝3敗で第4節を終えると、ヴァスコはディアス監督を解任した。

 そして7月、ディアス監督は降格圏に低迷していた名門コリンチャンスの監督に就任。すると、チームは同監督が指揮をとった22試合で13勝4敗5分けと急浮上した。特にリーグ戦の最後の9試合で9連勝と躍進。ディアス監督が就任時17位だったチームは7位でフィニッシュし、コパ・リベルタドーレス2025の2回戦からの出場権を獲得した。

 最終節終了後、ディアス監督は「コリンチャンスが困難な時期から抜け出すために、サポーターの存在がとても重要だった」とチームの応援を続けた人たちに感謝の意を述べた。

 そして「コリンチャンスはしっかり考え、メンタリティを変えないといけない。二度と降格争いをしてはだめだ。絶対にダメだ。コリンチャンスはビッグクラブで、ブラジルで最高のひとつと見なされるサポーターを抱えている。大きなことを成し遂げるという野心を持つ必要がある」と来年は目標を高く設定して戦うべきだと主張した。

【プレー動画】ラモン・ディアス氏の現役時代のプレー集