キャディは12月10日、「2025年の崖」「知見継承」に関する調査結果を発表した。同調査は11月15日~18日、製造業に従事する1,000名を対象にインターネットで実施した。
「2025年の崖※」という言葉を知っているか尋ねたところ、は60.1%が「知らない」と回答した。「知っていて説明できる」はわずか10.7%に留まった。
※「2025年の崖」は経済産業省のレポートに登場した言葉で、国内の企業が抱えるレガシーシステムの問題と、システムの老朽化によって発生するリスクを指し、企業に対してデジタルトランスフォーメーションの必要性を訴える
「2025年の崖」に対する解決策として取り入れたいものを聞くと、「属人化している情報の『見える化』」(31.6%)が最も多く、「古いシステムのアップデート・刷新」(22.5%)、「デジタル改革のためのガイドラインの策定」(12.4%)が続いた。
ベテラン社員が持つ知見として、業務上重要だと感じるものについて尋ねると、「品質・コスト・納期(QCD)」に関する知見の3領域が特に重要視されており、これらで全回答の55.6%を占めた。
こうした重要な知見の保存・共有をする方法があるか尋ねたところ、29.6%が「ある」、42.6%が「ない」と答えた。どのような形で保存・共有されているか聞くと、「基幹システム・業務システムの活用」は40.8%に留まり、過半数がDX化を活用できていないことがわかった。