ヴィッセル神戸所属のFW武藤嘉紀が、2024シーズンの明治安田J1リーグ最優秀選手に輝いた。
10日に開催されたJリーグアウォーズで発表後、会見に臨んだ武藤はMVPについて「チーム全員が取らせてくれた賞だと思いますし、僕一人では何一つできなかったこと」と、仲間への感謝を口にし、「これほど素晴らしいシーズンはないと思うので、また気を引き締めて頑張っていきたい」と、Jリーグ連覇、そして天皇杯の2冠に輝いた1年を喜びつつ、来年へも目を向ける。
印象的なゴールとしては第37節柏レイソル戦での90+10分での劇的同点弾とし、「今季で一番感情が爆発したというか。落胆したところからゴールが決まって、かなりうれしかった」と、貴重な勝ち点1を得たことで最終節での自力優勝という状況に持ち込めた得点を挙げた。
現在32歳の武藤は、今もあくなき成長への姿勢を崩さない。「身近にいる大迫(勇也)選手、酒井(高徳)選手、山口(蛍)選手という2つ年上の選手がトレーニングでも私生活ですべてをサッカーに捧げている姿を見て、彼らの行動を見て奮い立っています」と“先輩”からの刺激に触れ、「彼らの刺激は僕にとって本当にありがたいものだと思っています」と感謝を述べている。