FC東京のレジェンド入りを果たしたFWディエゴ・オリヴェイラ [写真]=J.LEAGUE via Getty Images

 今シーズン限りで現役を引退するFC東京のFWディエゴ・オリヴェイラが、自身の公式SNSを更新した。

 偉大なるルーカス氏に肩を並べた“助っ人”がスパイクを脱いだ。1990年6月22日生まれのディエゴ・オリヴェイラは現在34歳。母国ブラジルのパラナ・クルーべでプロキャリアを始めた後、国内複数クラブを経て2016年に柏レイソルに加入すると、その2年後の2018年からFC東京でプレーした。“強い、速い、決定力”の3拍子を揃えた規格外のストライカーは、代名詞とも言える独特の“PK蹴法”でのゴールを筆頭に、在籍7年間で公式戦通算79得点をマーク。また、柏時代も踏まえたJ1通算91得点は外国籍選手における歴代7位の記録となっている。そして、J1でのクラブ史上最高成績となる2位フィニッシュを成し遂げた2019シーズンはベストイレブンに選出された他、2020シーズンはルヴァンカップ優勝の立役者にもなるなど、れっきとした“青と赤”のレジェンドである。

 そんなディエゴの現役ラストマッチとなったJ1第38節セレッソ大阪戦が8日に行われ、ゴールこそ生まれなかったものの、3-0の勝利に貢献。62分にピッチを退く際には、両チームの選手と審判団による“花道”が作られ、感極まり涙を流した。さらに、試合後に実施された引退セレモニーでは、長谷川健太監督を始め、FW永井謙佑やFWアダイウトン、MF高萩洋次郎やMF久保建英といったかつての戦友、そしてルーカス氏からもメッセージが送られ、FC東京サポーターは試合前に『9』のコレオグラフィー、試合後には『DIEGO』のビッグフラッグと、何度も歌ってきた個人チャントで7年間の感謝を伝えている。

 引退セレモニーにて「言葉では伝えきれないほど、サポーターには心の底からお礼の気持ちでいっぱい」と語っていたディエゴ。9日に自身の公式Instagramのストーリーズ機能を更新すると、現役ラストマッチを終えた心境を綴った。

「皆さんへ感謝の気持ちを伝えたいです。これまでのメッセージ、心温まる言葉、そしていつも変わらない応援、本当にありがとうございました。昨日は私の人生にとって、とても特別な一日となり、永遠に心に残る日となりました。心から皆さんのことを愛しています。 You’ll Never Walk Alone.」

【花道】ディエゴが感涙