Nisai Japanが運営するNisai British International Online Schoolは「海外留学」に関するアンケート調査の結果を12月6日に発表。同調査は、2024年11月26日~29日の期間、事前調査で「海外留学未経験だが子どもの海外留学に興味がある」と回答した35〜55歳の男女217名を対象にインターネットで実施した。
海外留学をさせたい理由について、最多は「子どもの英語力強化」(52.5%)となった。次いで「将来の進路を日本に限定しない」が37.3%という結果に。国際的な経験や異文化理解が重要視され、海外での進路を視野に入れる保護者が増加。
海外留学に求めているものとして、最多は「海外で通用する思考力やコミュニケーション力の養成」(55.8%)で、問題解決能力や異文化理解力が求められるグローバル社会への適応を重視していることがうかがえるとのこと。
次いで「英語力の向上」(49.3%)、「グローバルな友人との交流」(39.2%)と続いた。
短期海外留学にかけてもよいと思う費用、最多は「30万円以上50万円未満」(31.8%)、次いで「10万円以上30万円未満」(25.8%)、「50万円以上100万円未満」(18.9%)という結果に。
「50万円以上100万円未満」を選んだ保護者は、短期留学でも質の高いプログラムや、特定の地域(アメリカやヨーロッパなど)への留学を考えている可能性があるという。
留学の不安な点について尋ねると、「治安」が57.6%で最多となった。現地の犯罪率や治安状況の情報が重要であり、留学エージェントや教育機関は現地の治安に関する透明性を確保し、具体的な安全対策を示すことが求められているとのこと。
次いで「留学費用」(32.7%)となり、同社によれば、現地の生活費やプログラムの詳細を明示し、何にいくら費用がかかるのかを明確に理解してもらうことが重要だという。
以降、「生活環境」(24.9%)、「現地でのサポート」(18.9%)と続き、異文化への適応や快適に過ごせる環境が整っているかどうかが重要視されているとのこと。
オンライン留学について聞くと、「選択しても良い」と考える保護者は42.4%(「思う」+「やや」)に上り、「あまり思わない」(24.0%)や「思わない」(15.2%)を上回る結果に。
「あまり思わない」「選択しない」を選んだ理由として、対面での文化交流や異文化体験の価値を重視していることや、英語力向上や思考力の養成に十分な効果が期待できないと考えられていることが推測できるという。
「オンライン留学を選択しても良い」と回答した保護者にその理由を聞くと「環境や治安の面で海外渡航は心配だから」が40.2%で最多に。
次いで、「場所を気にせず手軽に受講できるから」(34.8%)、「価格が海外渡航の留学より安いから」(33.7%)と続き、現代の社会情勢や家計の現実が反映されている。
オンライン留学における不安点について尋ねると、「強制された環境ではないので継続できるか心配」が43.3%で最多に。オンライン形式が英語力の向上において十分な効果を発揮するのか疑問に感じているよう。次いで、「英語力がつくのか心配」(41.9%)、「英語に触れる時間が少ないのが心配」(31.3%)となった。
オンライン留学の経験有無については、88.9%が未経験と回答した。