THE SEEDは12月5日、「起業に関するアンケート」調査の結果を発表した。調査は10月4日〜5日、東京と関西(大阪・京都)の大学生300名を対象に、Webアンケート方式にて行われた。

  • 起業に興味があるか

    起業に興味があるか

起業に興味があるか尋ねたところ、43.0%が「ある」と回答。家族や親戚、友人、知人に起業した人がいるかを聞くと、周りに起業した人がいる層の方が、起業意識が高い傾向にあることが明らかに。

起業に興味をもったきっかけについては、「YouTube」(35.7%)、「X(旧:Twitter)」(25.6%)、「起業家の先輩や友人・知人からの影響」(23.3%)、「TikTok」(17.1%)が上位に。また、起業に関する情報収集に関しても、「YouTube」(38.8%)や「X(旧:Twitter)」(23.3%)、「TikTok」(20.9%)と続き、起業に興味を持ったきっかけも、その後の情報収集もYouTubeやSNSが多いことがわかった。

  • 大学の起業サポートについて

    大学の起業サポートについて

続いて、在籍する大学に起業に関するサポートがあるか尋ねたところ、「情報提供」(27.3%)、「相談相手になる教員」(17.3%)、「授業やゼミ」(16.3%)が上位に。また、どのようなサポートがほしいのか・強化してほしいのかを聞くと、「情報提供」(23.0%)、「授業やゼミ」(21.3%)、「相談相手になる現役のプレイヤー(起業家/VCなど)」(18.0%)が上位となった。

起業してみたいと思う理由については、「使えるお金を増やしたい」(34.1%)、「ビジネスに関心がある」(33.3%)、「自分のスキルやアイデアを活かしたい」(29.5%)が上位に。昨年度の調査では、「使えるお金を増やしたい」(47.6%)が5割近くを占め、次点は「資産家になりたい」(34.1%)だったことから、お金以外の理由で起業に興味を持つ人が増えているよう。

また、起業にどのようなイメージを持っているかを聞くと、「失敗した時のリスクが大きい」(48.7%)が最も多く、次いで「莫大な資金が必要」(34.7%)、「資金調達が難しい」(33.7%)が上位に。一方、最も起業のハードルになりそうなことは、「ビジネスの基礎知識が少ない」(48.7%)、「資金調達」(39.0%)、「自己資金」(35.3%)が多く、企業する際には、「資金調達の支援」(46.7%)や「税務や法律関連の相談支援」(39.0%)、「相談できる先輩経営者との接点」(30.3%)が多かった。

  • AIが自身のキャリアにどのような影響があると考えているか

    AIが自身のキャリアにどのような影響があると考えているか

次に、AIが自身のキャリアにどのような影響があると考えているかを教えてもらったところ、「AIがスキルや可能性を拡張し、新しいチャンスが生まれる」(39.7%)が最も多く、次いで「AIに人間の仕事を取って代わられる脅威を感じる」(27.3%)、「AIを活用して新しいビジネスを立ち上げるチャンスがある」(22.0%)と続き、可能性やビジネスのチャンスに感じている人が多いよう。

また、キャリア検討で関心のあるキーワードを聞いたところ、起業を志す人も、スタートアップを志す人も「AI(人工知能)/ML(機械学習)」がそれぞれトップとなった。