スナップエンドウって?
スナップエンドウは、1970年代にアメリカで開発された比較的新しいエンドウの品種で、グリーンピースをさやごと食べられるように改良したものです。
ふっくらとしたさやが特徴で、その中に甘みのある豆が詰まっています。さやごと食べられるため調理も簡単で、サラダや炒め物などさまざまな料理に使われ、幅広い人気があります。シャキシャキとした食感と豆の甘さが絶妙なバランスで、グリーンピースのような青臭さが少ないので、グリーンピースが苦手な人にもおすすめできます。
スナップエンドウは家庭菜園に向いている
スナップエンドウは、家庭菜園でも比較的育てやすい野菜です。種まきは春まき(1〜2月)と秋まき(10〜11月)に分かれ、気温に合わせて選ぶのがおすすめです。春まきの場合は冬越しが必要ないので、寒冷地でも育てやすいです。冬まきの場合は、地域によっては冬越しの対応が必要ですが、長期間収穫できるのでたくさん収穫したい人におすすめです。
種は、深さ3センチ程度の穴にまき、株間を約30センチ空けるようにします。さやが成長し始めてから約25日後が収穫の目安で、さやが6〜7センチに成長したタイミングがベストです。収穫の際は、さやが黄色く硬くなる前に摘むことで、シャキシャキとした食感と甘みを楽しめます。
甘みと食感が魅力の品種
甘みと食感が魅力の品種
グルメ
グルメは、甘みとシャキシャキした食感が魅力のスナップエンドウで、家庭菜園にぴったりの品種です。さやの長さは9〜10センチと少し長めで、厚みがあるのでかじるとしっかりした食感と甘みを楽しめます。さやの色はきれいな緑色でツヤがあり、見た目もとても良いです。
草丈は約150センチと少し高めで、しっかりと育つ力がありながらも枝が少なめでスッキリと育てやすいのがポイントです。
ジャッキー
ジャッキーは、甘みたっぷりで、さやごとおいしく食べられるスナップエンドウです。濃い緑色のさやは、厚みがあってジューシーで、シャキッとした食感も楽しめます。さやの長さは7〜8センチくらいで見た目も美しく、家庭菜園にぴったりの品種です。元気に育つので、たくさん収穫できるのもうれしいポイント。
栽培のコツは、タネを浅めに植え、花が咲く時期には乾燥しすぎないように気をつけること。さやが大きくなってきたら追肥をすると、より元気に育ちます。
ハニースナップ
ハニースナップは、甘くてジューシーなスナップエンドウで、さやがしっかりしていながら柔らかいので、収穫してすぐにおいしくいただけます。さやの色は濃い緑でツヤがあり、長さは7~8センチ程度と見た目も美しく、収穫量も豊富です。
育てやすくたくさん収穫できる品種
育てやすくたくさん収穫できる品種
ニムラサラダスナップ
ニムラサラダスナップは、甘みたっぷりで柔らかい食感が楽しめるスナップエンドウです。長さ8センチ、幅1.6センチと少し大きめで、鮮やかな濃い緑色が見た目にも美しい品種です。
このエンドウは、さやが低い位置から付き始め、枝分かれが少ないため、手入れも楽で育てやすいのが特徴です。
幸姫
幸姫は、暑さに強く、たくさん収穫できる中型のスナップエンドウです。草丈はやや高めで、早く育ちます。少し上の方から実が付き始め、その後も安定して1つの場所に花が2つずつ咲き、それぞれからさやが育ちます。さやは少しカーブがかかっていて、厚みがあり、みずみずしいのが特徴です。特に甘みが強く、シャキッとした食感が楽しめます。
ヘルシースナップ
ヘルシースナップは、甘みが強く柔らかな食感が特徴のスナップエンドウです。さやは長さ8センチ、幅1.5センチ程度で、大きくなったさやを順に収穫して楽しめます。
また、ヘルシースナップは、収量が多く、一株からたくさんのさやを収穫することができます。立枯病に強く、草勢も中位のため、初心者でも安心して育てられるのが特徴です。
大きめサイズで食べ応え抜群な品種
大きめサイズで食べ応え抜群な品種
豊姫
豊姫は、大きくて甘みがしっかりとしたさやが特徴のスナップエンドウで、食べ応え抜群です。最初の花は少し高い位置に咲き、1つの花からさやが2つずつ付くため、たくさん収穫できる品種です。秋に植えると、株元から4本ほどの枝が出て、全体の高さは約120センチほどに成長します。成長も早く、広い環境で育てやすいので、家庭菜園初心者にもおすすめです。
ビッグスナップ
ビッグスナップは、通常のスナップエンドウの約1.3倍の大きさで、甘みのあるおいしい品種です。さやの長さは通常品種の約1.5倍のビッグサイズで、肉厚でしっかりした重量感が魅力で、食べ応えも抜群です。うどんこ病に強く、枯れにくいため、収穫期間が長く栽培も簡単。草丈は露地栽培で約90センチ、ハウス栽培では160センチ近くまで成長します。
見た目が特徴的な品種
見た目が特徴的な品種
ピッカピカスナップ
ピッカピカスナップは、ツヤツヤとした鮮やかな緑色と、甘みが特に強いのが魅力のスナップエンドウです。さやの長さは約8センチと少し大きめで、ブルームレスといって白くならないので、名前の通りピカピカでとてもきれいです。
草丈は約180センチまで成長し、根元から枝が4本ほど伸びるので、しっかりとした株になります。赤い花が早い段階で咲き始め、収穫は早めからたっぷり楽しめます。
スジナインスナップ
スジナインスナップは、スジ取りが不要で手軽に調理できるスナップエンドウです。均整の取れた形状と鮮やかな緑色のさやが美しく、見た目の良さも魅力。
鹿児島県産で、しっかりした甘みと歯切れの良さが魅力。さやの長さは約7.5~8センチ、幅は1.5センチと少し大きめで、甘みのある果肉と豆を楽しめます。
また、寒い時期でも花やさやが付きやすく、1つの花から2つのさやができることも多いので、たくさん収穫できる品種です。更に、うどんこ病にも強いので育てやすく、家庭菜園にぴったり。収穫の際には、さやが厚くなりすぎないようにすれば、スジのない状態でおいしく食べられます。
藤姫
藤姫は、日本で初めて登場した紫色のスナップエンドウの品種です。さやは7.5〜8.0センチほどで、幅は1.5センチと少し細めですが、しっかりした食感が楽しめます。紫色のさやと赤い花がきれいなので、観賞用としても楽しめます。秋に種をまくと、草丈が1mほどに成長し、分枝が4本ほど出るので、スペースも取りすぎず、家庭菜園にもぴったりです。また、1つの花から2つのさやが育つため、たくさん収穫できるのもうれしいポイントです。
まとめ
スナップエンドウは、育てやすさと食べ応えが魅力の家庭菜園にぴったりな野菜です。ご紹介した11品種は、それぞれに特徴があり、甘みや食感、育てやすさに違いがあります。季節や育成環境に合った品種を選び、家庭菜園でシャキシャキとした食感と甘さを楽しめるスナップエンドウを育ててみましょう!